仕事をしていると、
「この人の説明、すごく分かりやすいな」
と感じる場面があると思います。
それは“頭の良さ”や“話がうまい”からではありません。
むしろ──
説明のうまさは、性格ではなく「技術」です。
20年以上エンジニアとして働く中で、
「説明がうまい人」には共通の“型”があると気づきました。
今日から使える5つに絞って紹介します。
1. 結論 → 理由 → 具体 の“黄金テンプレ”を使う
説明が分かりにくい人は、
いきなり具体から入る 傾向があります。
説明がうまい人は、必ずこの順を守ります。
結論 → 理由 → 具体
■ よくある説明(Before)
「昨日の障害ですが、サーバーの負荷が…。
ログを見ると…。ネットワークが…。」
→ 情報は多いけれど、何が重要なのか分からない。
■ 分かりやすい説明(After)
結論:原因はAでした。
理由:ログと負荷状況から一致しているためです。
具体:再発防止として◯◯を進めます。
説明は「順番」がすべて。
テンプレ化するだけで伝わり方が激変します。
2. 相手の“理解レベル”に合わせて話す
説明が伝わらない原因の多くは、
相手と粒度が合っていない ことです。
初心者:全体像が知りたい
中級者:背景とポイントが知りたい
上級者:制約・詳細・影響が知りたい
うまい人は最初にひと言だけ確認します。
「どこまで把握されていますか?」
この質問だけで、
話すべき内容のレベルが決まります。
同じ説明でも、相手によって“話し方を変えられる”人が評価されます。
3. 前提を揃える(これだけで9割防げる)
会議のすれ違い、レビューの誤解、
チャットでの衝突──
ほとんどは 「前提のズレ」 によって起きています。
説明がうまい人は、最初に「条件合わせ」をします。
今回の目的
範囲
背景
優先順位
影響範囲
これだけで驚くほど話がスムーズになります。
■ 前提チェックの例
「今日決めたいのは◯◯で合っていますか?」
「この仕様変更はA側前提で問題ありませんか?」
「この作業はBチームの保守範囲ですか?」
前提合わせは、説明力の中でも最強クラスの“コスパ技術”です。
4. 図解・比較・例え話を1つ入れる
言葉だけでは、どうしても誤解が生まれます。
説明がうまい人は、必ずどこかで“補助”を入れます。
図解
表
比較(A/B)
例え話
これが1つあるだけで、理解スピードが一気に上がります。
■ エンジニア向けの例え話
「このキューは“待合室”のようなものです」
「この処理は郵便の仕分けと同じイメージです」
「キャッシュは“冷蔵庫の中身を先に確認する”ようなものです」
例え話は、 相手のイメージを揃える技術 です。
5. 最後に“選択肢”を提示する
説明が下手な人ほど、
「なので〇〇で行きましょう!」
「とりあえずこれで進めます」
と“押し切る”形になりがちです。
うまい人は必ず 選択肢を提示 します。
A案:安全だが時間がかかる
B案:早いがリスクあり
C案:根本解決だがコスト大
そして最後にこう締めます。
「どの方向が良いと思いますか?」
これだけで、相手の納得度と信頼が大きく上がります。
説明が伝わらない人の“やりがちな5つのミス”
技術を磨く前に、まずはNG行動を減らすだけでも大きく変わります。
・結論が遅い
・専門用語の連発
・情報の詰め込みすぎ
・相手の状況を踏まえない
・聞かれたことに答えていない
改善はここからで十分です。
説明力は「性格」ではなく「技術」だ
感情に左右されたり、急かされたりすると
説明が乱れることは誰にでもあります。
ただし、
“順番・粒度・前提・補助・選択肢”
この5つの技術を知っていれば、誰でも説明はうまくなります。
どれか一つでも、明日から試してみてください。
仕事の進み方が、必ず変わります。