喜怒哀楽日記

記事
コラム
【産みの母の決断】
私を産んだあと、生母は、産院から突然、姿を消した。乳飲み子の私を残して。
というのも、夫、即ち、DNAで繋がった父が、母の妊娠中に浮気をしたのだそうだ。その事を、母は、許せなかった。夫に裏切られたことに怒りと絶望感を抱いたのだろう。
母という女性は、昭和21年当時、政治的には共産党を支持していたとの事だ。昭和20年8月15日の敗戦の日を迎えるまで、殆ど全ての人が大日本帝国下にあって、鬼畜米英と国策を信じ従っていた時代。よほど先進的な女性だったのだろう。夫の不義--それも妻の妊娠中に--は、彼女にとっては絶対に許せなかった。
私は、その話を聞いた時、母の心の中に、私の出産は、望まれない出産になったのだろうと思った。離婚を決意した母にあっては、お腹の中にいる私は、不義の夫の子として、疎まれたのではないかと、そういう意識が芽生えたのだった。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す ココナラコンテンツマーケット ノウハウ記事・テンプレート・デザイン素材はこちら