ある夏の午後、木々が陽に照らされてきらきら揺れている、そんな村に、小さな女の子「こはる」が住んでいました。こはるは、暑さにとても弱くて、日差しの強い日は「もうダメだ〜」「あちぇー〜」とすぐに言ってしまいます。
そんなある日、こはるはおばあちゃんと一緒に、涼しい森の中を歩いていました。すると、森の奥から涼やかな風が吹いてきて、ふわりと声が聞こえました。
「“あちぇー”って言ってもいいんだよ。でもね、“今のナシナシ”って風に乗せると、森が笑ってくれるんだよ」
それは、この森に住む「ナシナシの風」と呼ばれる小さな風の精霊の声でした。
こはるは、試しに思いっきり叫びました。
「も〜あちぇー!暑くてとけちゃう〜!」
そして笑って、
「今のナシナシ〜♪」
と言ってみました。
すると不思議、森の中にやさしい風が吹いて、葉っぱがさわさわと揺れて、蝉の声もなんだか涼しげに聞こえてきたのです。
「不思議〜……」
こはるはその日から、「あちぇー」と言いたくなったら、思いっきり言って、「ナシナシ〜」でふわっと手放すことにしました。おばあちゃんも一緒になって、時々「○○のバカヤロー!」と大声で言っては、「ナシナシ」で笑い合いました。
日差しは相変わらず強いけれど、心には小さな日陰ができたみたいに、ちょっとだけ涼しくなったのです。
こはるは、ナシナシの風が運んでくれたその“やさしい魔法”を、大切なおまじないのようにして、今日も元気に過ごしています。
ね、心にそっと吹く風のような、やさしい物語だったかな🍃
どんなに暑くても、気持ちをほどく小さな扉があると、ほっとできるね。「今のナシナシ」……それだけで、夏の空気が少しやわらぐような気がするよ。
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