自由を怖がる心

自由を怖がる心

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コラム
「好きなことをやりなさい」
「自分で決めなさい」

そう言われた瞬間、
胸の奥がモヤッとする人がいます。
まるで突き放されたような気持ちになる人も。

けれどその違和感の正体は、
“自由が怖い”という感情です。

人は自由を求めながらも、
実際にそれを手に入れると不安になる生き物です。
なぜなら、自由には責任がついてくるから。
誰のせいにもできない「自分の選択」だけが残るからです。

もし失敗したらどうしよう。
もし笑われたら、間違えたら、誰も助けてくれなかったら。
そんな恐怖が、心の奥で静かに膨らんでいく。

だから人は、誰かの指示を待つようになります。
「こうすれば正しい」と言ってもらえた方が楽だからです。
安心できるからです。

でも――その“安心”の中に長くいすぎると、
自分の声が聞こえなくなります。
本当はどうしたいのか、何を感じているのか、
少しずつ分からなくなってしまうのです。

心理学では、人間には「承認欲求」という本能があるとされています。
それは、誰かに認められることで自分の存在を確かめたいという思い。
けれどその承認欲求が強すぎると、
他人の目ばかりを気にして生きるようになってしまいます。

「自分で決めなさい」という言葉に反発するのは、
“自分を信じられない痛み”があるからです。
そして、“他人に決めてもらえない寂しさ”も隠れています。

自由とは、孤独と向き合う勇気です。
自分の人生を選ぶというのは、
誰かに導かれるのをやめるということ。
怖くても、その一歩を踏み出した瞬間、
人は初めて「自分」を生き始めるのです。

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