今日の絵:ステージ裏の妖精

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あのきらめく舞台に、ひとりだけほんものが混じっていたことを
きっと誰も気が付かなかっただろう。

彼女はステージの上では群舞のひとりだったし、
戦場のような楽屋でも、人知れず準備を終え、
しずかに端の方に座り込んでいた。


鏡越しに目があったとき、私は確信したのだ。
この楽屋にひしめく妖精たちのなかで、
ほんものはたったひとりだけで、

それは主役のお姉さんでも、きらきらの女王でもなくって、
この緑の少女だけなのだと。


ブラシを貸してほしいというと、
すっと白い手が伸びて、
私はその腕の美しさに、息を飲んでしまったし、

ふっと微笑んだときに、
目まぐるしいこの楽屋の時計が一瞬止まったように感じた。


でもそんな彼女も、
ステージの上に立つと、そのほかの大勢と紛れてしまって、

ほんものは身を隠すのも上手いのだ、と
私はなんだか斜め上の納得をしてしまったのだ。
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