心のこもったものを贈ろう

韓国に住んで子育てをしながら、「韓国のこれは楽だなあ！」と思うのは、

給食が充実していることです。

保育園から高校まで給食文化が充実しているので、親がお弁当を作って持たせることが殆どありません。

学期中は子供の昼ごはんの心配を一切しないので

「なんて楽なんだろう・・。」

と感じます。

でも先日、突然子供から

「お弁当を作って！」と言われました。

「도시락?トシラック？(お弁当？！)」

小学校では、まだまだコロナ禍の緊張感は消えていません。

「学校の行事や遠足も取りやめているのにどうしてお弁当なのかな・・？！」と思っていたら、スマホにクラスの先生からもメッセージが来ていました。

メッセージの内容は、

「学校の給食勤務の人たちのストライキが来週の火曜日に予定されています。

その日には各自お弁当を持参するように」と連絡が来ました。

給食のおばさんたちのストライキが、たまにあるんです。

給食がでない変わりに、学校側ではパンや牛乳を準備してくれますが

「足りない」

「アレルギーがある生徒」

については各自お弁当を持参するようにとのことでした。

久々、子どもの要望にあわせて

「からあげ、卵焼き、マカロニサラダ、おにぎり」

を準備しましたが子どもは嬉しさを隠せない様子で前の日から大喜びでした。

残りわずかしかない梅干しをちょっと入れたおにぎりも子どもにとっては大歓迎です。

子どもは、お弁当屋のお弁当よりも家で作った上手でもないご飯を好みます。

即席のインスタントの食事よりも、おうちごはんが大好きです。

おふくろの味は、実はヨンドゥ（韓国の調味料）がたくさん入った料理なのを子供は知っていても、おうちごはんを好きでいてくれます。

「心がこもっているか？が大切なんだよ！」

と口癖のように子供は力を込めて言います。

実は私がラクしたいのを知っててコキ使おうとしているような気もしますが・・・。

そんな韓国では、心がこもる手作り文化がたくさん残っています。

先日も、韓国人の友人からオミジャ（５味子）チャ（茶）をもらいました。

オミジャという実で作ったお茶をもらったのですがこのオミジャ（５味子）は、名前の通り5つの味がするのです。

・苦み

・甘み

・酸っぱさ

・塩っぽさ

・辛さ

がある実です。

漢方薬として使われている実だと言うこともあり、健康と美容にいいと女性に人気のオミジャ茶。

心を込めた手作りのキムチ、お惣菜、お茶を作る文化は今も韓国の生活で引き継がれています。

心がこもった物は、作った人の気持ちや相手を想いが入っているものです。

だから心がこもったものを作ると、もらった人も嬉しいですが作った人も幸せ感がアップします。

もらう人も、あげる人も一緒に運も上がり幸運に導かれます。

私も久々のお弁当だったので「めんどくさいなあ」と一瞬思いました。

でも早起きして心を込めてお弁当を作ったらその日は一日中気分がよくハッピーに過ごせました。

「心をこめる」という行動はすごい相乗効果があるので、お金をかけないで心をこめる方法もお伝えします。

どんな方法だと思いますか？！

それは「手紙を書く。」ということです。

手書きで心を込めて気持ちを伝えます。

「いつもありがとう。」

「昨日は助かったよ。」

気持ちを1行でもいいので表現してください。

例えば、

「子供が毎日乗る塾の送迎バスの運転手さんに缶コーヒーをあげるとき。」

ポストイットにメッセージを書いてあげます。

「늘 안전운전 감사합니다. ヌル　アンジョンウンジョン　カムサハムニダ」　「いつも、安全運転ありがとうございます。」

学校の子どもの連絡帳にサインをするときも、空いているところに

「선생님 감사합니다.ソンセンニム　カムサハムニダ」

「先生、いつもありがとうございます。」

主人の誕生日にも10年以上、毎年韓国語でメッセージを書いてあげます。

主人からは、

「たまには手紙じゃなくてプレゼントくれない？」なんて

金銭を要求されることもありますが気にしません。

「ちょっとは気にしてよ。」って言われますが・・笑

手紙をあげて文句を言う人はなかなかいないはずです。

「どうして、手書きで手紙を書いたんだ！」

なんて怒る人に今まで会ったことがありませんから。

相手を想う一言を伝えてるとその姿勢が愛を招き幸運が起きます。

自分の心を表現してみてください。

相手のいいところをたくさん探して褒め殺してください。

お金はかかりません。

「自分の心に気づく」

「相手のいいところに気づける」

心を込めると自然と心が楽になって気分が良くなるはずです。

そんな気分が連続したら、幸せの道へ進んでいる証拠ですよ。