心理カウンセラーの「うさぴょん」です。
ふとした瞬間に、周りの音が遠のいて、自分だけが透明人間になったような感覚になることはありませんか?
複数人で集まっている時、みんなが楽しそうに笑い合っているその輪の中で、「あ、今なら話せるかも」と思って息を吸い込んだのに、隣の誰かがもっと大きな声で話し始めて、吸い込んだ空気をそっと吐き出す……。
そんな経験を繰り返して、結局一度も口を開かないまま解散の時間になり、帰り道で「今日も何も話せなかったな」としょんぼりしてしまう。
それは、あなたが消極的なわけでも、コミュニケーション能力が低いわけでもありません。
むしろ、あなたが誰よりも優しくて、その場の空気を壊さないように、誰かの言葉を遮らないようにと、細やかな気遣いができる「繊細さん(HSP)」だからこそ、起こることなんです。
今回は、そんな風にタイミングを計りすぎて、心の中で言葉が渋滞してしまっているあなたに、少しだけ肩の荷が降りるようなお話をさせてくださいね。
繊細な気質を持つ私たちは、相手の表情や声のトーン、その場の空気の流れを敏感に察知します。
「今、この人が話し終わるな」「あ、でも次にこの人が話しそうだな」「今私がこれを言ったら、話の腰を折ってしまうかな」
頭の中で、まるで高度なシミュレーションを何度も繰り返しているような状態なんです。
そうやって慎重にタイミングを計っているうちに、話題は次へと移り変わり、結局あなたの素敵な言葉は、あなたの心の中に仕舞い込まれてしまいます。
でもね、どうか自分を責めないでください。
一言も話せなかったとしても、あなたはそこに居るだけで、その場の空気を柔らかく包み込んでいたはずです。
あなたが相槌を打ったり、優しく微笑んだり、相手の目を見て話を聞いていたその姿勢は、話している側の人にとって、実はものすごい安心感を与えています。
「話せなかった」のではなく、「聞き役として、最高の居場所を作っていた」と捉え直してみませんか?
無理に言葉を差し込まなくても、あなたの存在そのものが、その場を支える大きな力になっているんです。
もし、どうしても「何か一言だけでも話したかった」と後悔が残るなら、まずは自分に「今日もお疲れ様。よく頑張ったね」と声をかけてあげてください。
そして、次は「言葉」で返そうとするのではなく、まずは「体」で反応することから始めてみてもいいかもしれません。
大きく頷く、少し身を乗り出す、驚いた顔をする。
それだけで、あなたの感情は相手に伝わります。
言葉を紡ぐタイミングが見つからなければ、無理に探さなくていいんです。
いつか、あなたが自然に「あ、言いたい」と思える瞬間が、もっと静かな、もっと穏やかな場所で訪れるはずですから。
僕はこれまで、多くのHSPの方や、不倫などの複雑な悩みを抱える女性のお話を聞いてきました。
みんな、自分のことを「不器用だ」と言いますが、僕から見れば、それは「美しくて丁寧な生き方」に見えます。
焦らなくて大丈夫。
あなたの言葉は、いつか一番ふさわしい時に、あなたを理解してくれる人の元へ届きます。
今夜はゆっくりお風呂に浸かって、自分をたくさん褒めてあげてくださいね。