心理カウンセラーの「うさぴょん」です。
職場という場所は、繊細な気質を持つ私たちにとって、時に戦場のような緊張感を感じる場所ですよね。
そんな日常の中で、もっとも心臓がドキリとする瞬間の一つが、上司からの「ちょっといいかな?」という一言ではないでしょうか。
その言葉を聞いた瞬間、頭の中では「何か悪いことをしたかな?」「あの件で怒られるのかな?」「もしかしてクビ?」なんて、一気に最悪のシナリオが駆け巡ってしまう。
背中には嫌な汗が流れ、手足が少し冷たくなるような、あの感覚。
今回は、そんな風に自分を責めてしまいがちな、心優しいあなたへ向けてお話しさせていただきますね。
まず、最初に伝えたいのは、「そう思ってしまうのは、あなたが真面目で、誰よりも周りを大切にしている証拠だよ」ということです。
HSP(繊細さん)は、周囲の微細な変化を敏感に察知するアンテナを持っています。
上司のわずかな声のトーン、表情の硬さ、タイミング。それらを瞬時に読み取り、「いつもと違う」と感じ取ってしまうからこそ、防衛本能として最悪の事態を想定してしまうのです。
それは決して、あなたが弱いからでも、仕事ができないからでもありません。
むしろ、危機管理能力が非常に高く、相手の期待に応えようとする誠実さの裏返しなんです。
でも、その高いアンテナのせいで、自分自身の心がボロボロになってしまうのは、とても辛いことですよね。
「ちょっといいかな」と言われた時、私たちの脳内では勝手に「裁判」が始まってしまいます。
被告人は自分。罪状は心当たりがないけれど、きっと何かあるはず。
そんな風に、まだ何も起きていない未来に対して、自分から苦しみの渦に飛び込んでいってしまう。
そんな時は、少しだけ深呼吸をして、心の中でこう呟いてみてください。
「あ、今、私の繊細アンテナが全力で守ろうとしてくれてるんだな」って。
まずは、怯えている自分を否定せずに、そのまま受け入れてあげてほしいんです。
「怖いよね」「ドキドキしちゃうよね」と、自分の一番の味方になって声をかけてあげてください。
実は、上司が「ちょっといいかな」と言う時のほとんどは、ただの事務的な確認だったり、相談だったり、あるいは「これ、あとでやっておいて」という些細な依頼だったりすることが大半です。
上司自身は、まさかその一言で部下が絶望的な気分になっているなんて、夢にも思っていないことがほとんどなんです。
もし、実際に何かミスを指摘されたとしても、それは「あなたという人間」を否定しているのではなく、あくまで「仕事のやり方」を改善するためのステップに過ぎません。
でも、繊細さんは「仕事のミス=自分の価値がない」と直結させてしまいがちですよね。
だからこそ、少しずつでいいので、自分と仕事を切り離す練習をしていきましょう。
あなたは、そこに存在しているだけで十分に価値がある人です。
仕事が完璧にできても、たとえ少し失敗しても、あなたの優しさや丁寧な人柄が変わるわけではありません。
僕はこれまで、多くのHSPの方や、不倫などの深い悩みを抱える女性たちの声を聞いてきました。
みんな、本当に優しくて、自分を後回しにして誰かのために一生懸命になれる人ばかりです。
だからこそ、もっと自分を甘やかして、守ってあげてほしいなと思うんです。
もし、今日がその「ドキドキする日」だったなら、帰りは自分に小さなご褒美を買ってあげてください。
美味しいスイーツでも、お気に入りの入浴剤でもいい。
「今日も一日、あの緊張感の中でよく頑張ったね」と、自分を抱きしめてあげてくださいね。
あなたの心が、少しでも柔らかい光に包まれることを、僕は心から願っています。
いつでも、ここであなたの味方でいますからね。