新しい人生の幕開け…33

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まずは赤ちゃんが寝ていてくれている間、そして子供たちが帰ってくる前に家の掃除からだった。

…産後はゆっくりしたかった…。

そういう約束だったよね…。自分の気持ちがぐちゃぐちゃだった。

けれど協力してくれる人が一人でもいてくれて心強かった。

二人で掃除をするとすぐに片付いた。
やれやれ…。
私はRさんにお礼をいい、コーヒーを入れた。

Rさんは、旦那の両親に対する文句は止まらなかった。それはそうだ。
それは私も同感だったけど、赤ちゃんにも、子供にも罪はない。

そう、全部私が悪いのだ。

Rさんとは色んな話をしていたけど
「お前、退院してすぐなんだから少し寝ろ、学校は帰ってくるだろうけど保育園は私が行くから!保育園に電話しておいて!まだ時間あるけど、軽くご飯も作っていくから、少し寝な!」
と言ってくれた。

私は申し訳なさ過ぎて、寝れるわけもないが、少し横になった。
そうしているうちに赤ちゃんが起きた。

ミルクを作ったり、オムツを変えたりしたがなかなか寝てくれない…。
けれど赤ちゃんの顔を見ると本当に癒される。

この頃、まだ名前は決まっていなかった。

普通は入院している間や、産まれる前に夫婦で決めたりするものだろうけど、なにせ、旦那もいない。
電話やなにかで決められるようなものではない。

旦那は明日帰ってくるとのことだった。

本当に、私は旦那に愛されているのだろうか…。

愛されているつもりになったんだろうか
それとも勘違いなのか
そもそも
「愛されるってどういうことなんだろう」

以前からも感じていたことが、またふと頭をよぎる。

けれど、子連れの私と結婚するなんて愛情がないとできないよね…
同情だけで結婚とはならないよね…。

私は必死に考えた。

そして彼なりに頑張ってくれているのも理解しているつもりだった。

けれど…
なにかが違うのか。

「家族を作ろう」そう話してくれたことは忘れたわけじゃない。

今までも自分の子供ではないのに必死になってくれた。

考えても仕方のないことを考えてしまう…。

前を向かなければいけない。この人と一生一緒にいるんだ!
そう決めたじゃん、自分。

そんなことを考えていると寝てしまっていたようだ。
ハッと起きると、赤ちゃんは、Rさんが面倒を見てくれていた。

「なんだ少ししか寝てないじゃん、保育園の時間までもう少しあるし、そろそろ学校も帰ってくる時間になるからもう少し寝な!」
と言ってくれた。

時間にすれば一時間も寝ていないようだった。

またふと寝落ちてしまっていた。

「ただいま~!!おかあさ~ん!」
という声で起きた。

娘が学校から帰ってきたようだ!
久しぶりに家で会う娘!
そして、赤ちゃんが家にくるのを楽しみにしてくれていた娘!
私は娘をギューっと抱きしめた。
「頑張ったね!偉かったよ!ただいま!」と声を掛けた。
娘も抱き返してくれて「おかえり!お母さん!」返してくれた。

そして、娘は赤ちゃんのほうへ近づいた。
とても嬉しそうな表情だった。

娘は赤ちゃんに駆け寄って、頬を摩ったり、お布団をかぶせてあげたりしているのを見て、ホッコリした気持ちになった。

時間はもう少しで5時。
Rさんは保育園に息子を迎えに行ってくれた。

息子はなんていうかな!と娘と話していた。

ふと気が付くと、Rさんは、いつの間にか夕ご飯を作ってくれていた。
本当にありがたい。

そして、息子が帰ってきた。
息子にも同じようにギューッと抱きしめた。

なんていうかな?と娘と話していたため、注目は息子に…
「あ!赤ちゃんだ!保育園にもいるで!」
…アハハハハ(笑)

娘は笑っていたが、私はちょっとやっぱり「どこか違うな」と思っていた。

Rさんは「もう帰るけど、その前に赤ちゃんお風呂入れていこうか?」と言ってくれた。

あ…ドタバタしていて病院で沐浴断ったんだった…。

「え、でももう今日はたくさんしてもらったし…私やれるよ?」というと
「いいからいいから!早く肌着の準備して!パパッと入れちゃうから!」
と言ってくれた。

私はそれにまたも甘えることにした。

今日は色々ありすぎた…。
そういえば、旦那の親たちは本当に歩いて帰ったんだろうか…。

あれだけ言い放ったものの、歳もあるし転んだり迷子なったりされたらまた私のせいになるわ…。

本当に頭が痛くなるくらい、なにがなんだかわからなかった。

こうやって書いてはいるものの、ほとんどを記憶から消している部分もある、
きっと脳内はパンクしていたんだろうと思う。

Rさんに沐浴してもらって、ミルクを飲ませ、久しぶりに子供たちとご飯を食べることにした。

Rさんにはお礼を言ったが、後でキチンと旦那からもお礼を言ってもらわなきゃな、とも思っていた。

さぁ!明日から忙しくなるぞ!

その日は赤ちゃんはベビーベットに寝せて、息子と娘と3人で一緒に寝た。
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