新しい人生の幕開け…34

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そういえば、あの後、お義母さんたちは本当に「歩いて」家に帰ったんだろうか。

ふと思い出して、旦那に電話した。
旦那はすぐ出た。まだトラックを走らせているようだった。

「おう!どうした?」という相変わらずの応答だったが、事情を説明した。
そしたら「なんだってな…。役に立たない奴らだな…。俺になんにも連絡きてないから、どうせ親父に迎えに来てもらったんだろ、どこかで」
という返事だった。
「悪いけど、私もそれどころじゃなかったし、止めけどどうにもならなかったし…。あとであなたから連絡してみて。なにかあったら大変だし。」と。
「わかった」と言ってくれたが…
「それと…赤ちゃんの名前、もうそろそろ決めなきゃいけないんだけど…いつ帰ってくる?」と聞くと
「おう!そうだな!明日帰る予定だ!その時決めて、市役所に出しに行かなきゃだろ?」というので「うん、そうだよ。子供たちも名前ないと呼びにくいし、この子もかわいそうだよ」
と…。
そうすると旦那は「俺も考えてはいるから帰ったら二人で決めよう」
ということになった。

今までどの子も「私が付けた」とか「二人で話し合って決めた名前」という子がいない。

裁判で取られた息子も元旦那の親と義姉さん。
娘もそう…。
手元にいる息子は、憎いあの母親。
そう、勝手に名前を決められて出生届を出された。
私の入院中に…。

だから、せめて「二人」で決めたかった。
全部自分の思い通りにとは言わない。
二人で…。

そして、ようやく寝ることにした。

3人で寝ていると子供の成長がすごくわかる。
体が大きくなったな…
寝相が悪くなったな(笑)…

そうしていると、赤ちゃんがミルクの時間で泣き始めた。
最初は子供たち起きるかな?
と心配したが、全く起きず(笑)
少し安心した。

赤ちゃんはあまりミルクを飲まない子だった。
そして寝るまで長い…。

上の子たちは結構すぐ寝てくれたが、この子は寝てくれなかった…。

今までが楽過ぎたのかな。

そうしているうちに朝が来た。

私は寝ていないので、そのまま起きて子供たちの朝ごはん準備や、洗濯をし始めた。

息子が通っている保育園は「お弁当の日」というのがなかったのでとてもありがたかった!
特別な「遠足」などの行事以外お弁当を作らなくて良かったのだ。
その頃から「キャラ弁」というが流行りだしていたが、私は「かわいいお弁当」というのを作ってもらったことがなく、その上、「不器用」だったからお弁当を作ってあげるのが本当にかわいそうになるくらい不器用だった…。

そうしているうちに子供たちが起きてきた!
まだ赤ちゃんは寝ていなかったため、娘たちが
「べべちゃんおはよ~」などと名前を付けて挨拶してくれていた。

子供たちが起きてきたら、この後の一時間は戦争だ。

顔を洗わせて、ご飯を食べさせている間に洗濯物を前日の分を畳みながら干して…着替えをさせて歯を磨かせて…。娘の髪の毛を結んであげて…
学校の準備はいいかを再度確認して、送り出す。
その間、べべちゃんのオムツを変えたりして自分の身支度をする。
そして、息子の保育園の連絡帳を書いて、べべちゃんを車に乗せ(チャイルドシート付)息子を乗せて保育園に送り出す。

久しぶりに会った保育園の先生たちも凄く喜んでくれた。
抱っこされたべべちゃんに「早く保育園においでよ~」などと話かけてくれた。

息子は「オレんちのべべちゃん」と自慢げだったのがまた可愛らしく思えた。

そして、保育園に送り届けると、やっとそこで少し落ち着ける。

夜中からほぼ寝ていなかった私は、べべちゃんをベビーベットに寝せて、私も少し横になろうとしたが、ベットに寝せると泣いてしまう。
私は諦めて一緒の布団で寝せてみた。
けれど全く寝ない…。
私は寝不足で頭が痛くなってきた。

少し…目をつぶるだけ…。

私はハッと目を開けた!寝てしまっていた。
時間を見ると、10分くらいだった
べべちゃんはまだ動けないが、自分で手で覆いかぶさってないかと心配したが、なんともなくべべちゃんも寝そうになっていたから安心した。

次、べべちゃんが起きたら掃除機を掛けよう…。

それまで少し寝よう…。

入院中も退院後も、慌ただしくしてきたせいか、どっと疲れがでてきていたと思うが、当時の私は、「疲れている」という概念すらなかった。

なんでも「完璧」にこなさなければ!
子連れ再婚でダメだったとか周りに言われたくない!
子供がいるから家が汚いとか言われたくない!
あの母親のような生活だけは絶対に嫌だ!

全てはこの「意地」だけで生きていた気がする。

そして再婚してくれた旦那にも後悔させたくない!

そういう思いだった。

べべちゃんと少し遊んでいると、Rさんが来た。
ピンポンを鳴らさずに入ってきたからビックリしたが、
「ごめん、赤ちゃん寝てると思って鳴らさないで入ってきちゃった」
と…。
気を使ってくれたんだな。
けれど全く寝ていない赤ちゃんを見て、二人で笑った。
「名前、決まったか?そろそろ出さないと日にちなくない?」と言われた。
…「うん、そうなんだよね、今日旦那帰ってくる予定だから決めると思う。候補はわたしはいくつかあるんだけどね」
などと話していた。

Rさんは私の顔を見て「お前、また寝てないの?赤ちゃん夜寝なかったの?」を心配してくれた。
「そうなんだよね(笑)全然寝てくれなくて(笑)結局起きてたよ」というと「あんたの旦那きたら起こすから寝な!その間見てるから」と言ってくれた。
「うん、ありがとう、寝れたら寝る」と言って、横になった。
だからと言ってすぐに寝れるわけではない。

そうこうしているうちに旦那が帰ってきた
退院後Rさんに会うのも初めてだったし、旦那から何かお礼でもあるのかと思った。
けれど、「おう!来てたか!久しぶりだな!元気だったか!?」
と突拍子もない挨拶だった。

さすがに私も「退院のときも全部面倒見てくれたんだよ」とわざといったが
「そうだったそうだった!わりぃねぇ」だけだった。
私はRさんに申し訳なくなってしまった。
Rさんも気分を悪くしてしまったのか、「もう帰るね、名前決めなよ!」といって帰っていった。

Rさんが帰ってから、私は旦那の両親に対する怒りやRさんに対する態度にイライラしすぎて爆発してしまった!

旦那は「すまない」しか言わなかった。

全然約束も違うし、自分たちでできないことをサポートしてくれた人に対してする態度でもないし!

もうぐちゃぐちゃになっていた。

少し落ち着いた頃、私は寝てしまった。

「疲れた」…そう言いたかったが、前に「疲れた~」と軽くいってみたことがある。
その時に「俺も疲れた」という返事を返されてから「疲れた」と口にしていない。

その頃にはもう「疲れた」と発言することも許されていない気がして口にするのを辞めた。

ちょっと前にさかのぼるが、前の家で「うつ病」の薬を処方してもらった時も
「お前もうつ病なら俺もうつ病だわ~」と言われたことがあった。

それから病院には行っていない。



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