03.【今最も「旬」なキャリア学】キャリア構築理論とは/サビカス

03.【今最も「旬」なキャリア学】キャリア構築理論とは/サビカス

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本日は、キャリア学会において今最も注目を集めている学者と言われる、サビカスが提唱した「キャリア構築理論」について、概要を解説いたします。

サビカスは、現在のアメリカ心理学会の最も著名な学者の一人で、2002年にキャリア構築理論を提唱、この理論をベースに、キャリア構築カウンセリングを展開しています。

パーソンズやホランドといったマッチング理論の考え方を古典主義、スーパーなどの発達理論を現実主義とすると、サビカスはポスト現実主義にあたると言えるでしょう。

サビカスが、キャリア「構築」と表現したのは、21世紀という不安定で先行きの見えない社会情勢下でのキャリア形成を考えるにあたって、「個人が個別にキャリアを設計する考え方」が必要になった背景があるといいます。


社会や他者とかかわり合いながら、自分のキャリアを自分で創り上げるのだということを強調する意味で、「構築」という言葉を選んだそうです。そういった意味では、個人の「主観的なキャリア」を重視している点も特徴であると言えます。

▼キャリア構築理論を支える3つの概念
サビカスが自身の約30年にも渡る実践経験を踏まえて提唱したキャリア構築理論は、3つの概念「職業的パーソナリティ」「キャリア適合性」「ライフテーマ」で構成されています。

かみ砕くと、あなたのライフキャリアにおいて、何を(What=職業的パーソナリティ)、どのように(How=キャリア適合性)実現していくのか。なぜ(Why=ライフテーマ)それをやりたいのかを考えよう、と提言している理論です。

「職業的パーソナリティ」とは「キャリアに関連する能力、価値観、興味、ニーズ」のことを指します。自分の特性を踏まえて、どのような職業が合っているのか考えるわけですが、従来のマッチング理論のように単純ではなく、人も環境も常に変化する可能性があるため、それによって自分の職業的パーソナリティも変化し得ることを念頭に置く必要があります。

「キャリア適合性」は「どのように職業を選び、適応していくのか考え実行していくための個人のレディネス(準備)およびリソース(資源)」を指します。常に変化し続ける現代では特に必要な概念とも述べられています。

また、キャリア適合性には4つの次元(キャリア関心・キャリア統制・キャリア好奇心・キャリア自信)があり、年齢というものさしでキャリア発達課題を捉えるのではなく、あくまで個人個人が置かれているライフキャリアのステージにおいて抱えている発達課題を捉えなければならないと考えます。

「ライフテーマ」は「なぜその仕事をするのか、その人なりの意味付け・価値の明確化」と定義されます。働くことに対する、自分軸のようなものかな、と思います。サビカスは、キャリアコンサルタントの主要な役割は、クライアントが自分のライフテーマを見出し、それを仕事において具現化する道を一緒に考えることだと述べています。

▼キャリア構築カウンセリングとは
サビカスは、キャリア構築理論にナラティブ・アプローチという技法を取り入れ、「キャリア構築カウンセリング」を確立しました。

ナラティブ(物語)という名前から分かるように、語り手と聞き手の対話を重んじ、語り手が自分らしい物語を創造できるように支援することに重きを置くカウンセリング技法です。

これをキャリアコンサルティングに導入したキャリア構築カウンセリングにおいては、自分のキャリアストーリーを「今まで〇〇してきた。今は〇〇をしていて、将来は〇〇をしたい。」というように、クライアントが過去・現在の出来事に意味づけをしながら、希望を持って未来のことについて語れるように支援する、ということになります。

まさに、一人一人の主観的なキャリアに注目したカウンセリングと言えます。

▼まとめ
サビカスは、「キャリアは社会や他者とのかかわりによって構築される」という観点から、この理論を提唱しています。

だからこそ、自分軸をしっかり持てるようにライフテーマやキャリアストーリーづくりを重視する一方で、「キャリア適合性」という、変化に柔軟でいる姿勢の重要性も説いているのだと思います。

彼の理論が如何に、現代に生きる私たちの悩み・不安を的確に捉え、それに応えられているかは、今最も「旬」な理論として、多くの人々の支持を受けていることからもよく分かるなぁ、と感じるところです。

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