ワイ「ところで自信とはなんでしょう。」
助手「自分で自分の能力や価値などを信じること。自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと。」
ワイ「それ辞書の引用ですか?」
助手「さっき調べたから。」
ワイ「いつも思うんですが助手は自信に満ち溢れてますね。」
助手「自信しかないよ。」
ワイ「さすが自信の塊。」
助手「実績の裏付けよ。」
ワイ「自信家は嫌われますよ。」
助手「アナタよりも人に好かれる自信はあるけどね。」
ワイ「しかし広い世の中、自信が全く無い人もいます。」
助手「なんでなんだろう?」
ワイ「簡単な話ですよ。自分を信じられないからです。」
助手「なぜなの?」
ワイ「自信がない人は自分のことを好きじゃない人が多いですね。」
助手「そうなんだ。」
ワイ「『自分のことが嫌い』『好きになれるところがない』と答える人がこれまでの傾向から読み取れます。」
助手「なんで好きになれないんだろ?」
ワイ「自分の弱点ばかりに目を向けているからです。」
助手「いいところもあるだろうに。」
ワイ「それに気付いてない人もいますし、気付いてもその良さを理解できない人もいます。」
助手「もったいないね。」
ワイ「おそらく過去にあった経験が原因ではないか、と。」
助手「例えば?」
ワイ「親から評価されない育て方されたとか、友達から自信を失わせるような言葉を投げかけられたとか。」
助手「それが原因だったら変えるのは難しいよね?」
ワイ「でしょうね。」
助手「話終わってしまったじゃない。」
ワイ「まだ続きがありますよ。」
助手「早く言ってよ。」
ワイ「自分が自分を理解できなかったら、一体誰が自分のことを理解してあげられるんでしょうね。」
助手「?」
ワイ「自分のことを最も理解できるのは自分自身ではないでしょうか?」
助手「それはそうだね。他人は所詮他人だし。」
ワイ「他人に自分のことを100%理解してもらうことは不可能です。たとえそれが親友だったとしても。」
助手「だからアナタは友達少ないんだね。」
ワイ「それは今言わないでください。」
助手「ごめんね。」
ワイ「自分自身の内面、考え方や気持ちを100%理解できるのは自分自身だけじゃないですか。」
助手「うん。」
ワイ「と言うことは自分の良き理解者であり、良きアドバイザーは自分自身であるとも言えます。」
助手「そういう考え方か。」
ワイ「自分がこれまでにやってきたこと、これから何をしたいのかを全て知るのも自分自身なわけです。」
助手「自分自身が最高の理解者、ってことね。」
ワイ「そうです。他人にはそこまでは分かりません。想像をしてある程度までは理解できますが、その先を理解することは無理です。」
助手「確かに。」
ワイ「その理解者たる自分が自分のことを好きになれなかったら、いつまで経っても自信のないスパイラルからは抜け出せません。」
助手「どうやったら自分への理解を深められるんだろう。」
ワイ「自分の問いかければ良いと思いますよ。
『これまでどのような良い行いをしてきたか?』
『その行いで誰が喜んでくれたか?』
『その時の自分の気持ちはどうだったか?』
『これからどのように振舞っていきたいか?』
このように問いかけ答えを振り絞ればいいです。」
助手「そうすれば変われるの?」
ワイ「一度やっただけでは無理でしょうけど、何度も繰り返して行けば見えてきますよ。何より自分に問いかけることで、自分を知ることができます。そしてそんな自分を好きになれるキッカケが生まれます。」
助手「なるほどね。」
ワイ「自分を好きになるとは、自分自身のこれまでの功績を認め、可能性に期待し、リスペクトを持つことに他ならないわけですよ。それを理解しなければ私の言ってることは頭に入らないでしょうね。」
助手「少しでも救われる人が増えればいいね。」