― プロはどこをどう見ているのか ―
はじめに
不動産を購入する際、必ず出てくるのが「重要事項説明書」。
ただ、多くの人はこうなります。
・量が多すぎて読まない
・専門用語が分からない
・説明を聞いても頭に入らない
👉 結果、「なんとなく理解した状態」で契約する。
正直、これが一番危ないです。
結論:重説は“読むもの”ではなく“チェックするもの”
重要事項説明書は、
👉 全部を理解するための書類ではありません。
プロはこう見ています。
👉 「リスクがどこに書いてあるか」を探すための書類
つまり、
・どこを見るべきか
・何が書いてあったら危ないのか
これを知っていれば、読み方は一気に変わります。
この記事の位置づけ
この記事では、重要事項説明書の
👉 「全体構造」=どこに何が書いてあるのか
を整理します。
ここを理解すれば、
👉 「どこを重点的に見るべきか」が分かるようになります。
結論:重要事項説明書は大きく5つに分かれる
重説は、以下の5ブロックで構成されています。
① 物件の基本情報
② 権利関係
③ 法令制限
④ インフラ・物理的状況
⑤ 契約条件
👉 この5つだけ理解すればOKです。
① 物件の基本情報
(前提の確認)
・所在地
・面積(登記 / 実測)
・構造 / 築年数
・用途
👉 ここは「前提がズレてないか」を見る。
✔ 面積が違う
✔ 用途が違う
👉 これだけでアウトです。
② 権利関係
(自由に使えるか)
・所有権 / 借地権
・抵当権
・地役権
・賃借権
👉 ここは最重要です。
✔ 借地権 → 自由に使えない
✔ 抵当権 → 抹消前提
👉 「誰のものか」「どこまで使えるか」を確認します。
③ 法令制限
(何ができるか)
・用途地域
・建ぺい率 / 容積率
・再建築可否
・各種制限
👉 価値を決める部分です。
✔ 再建築不可 → 致命的
✔ 容積率オーバー → 既存不適格
👉 "遵法性違反の有無"を確認します。
④ インフラ・物理的状況
(使えるか)
・接道状況
・道路種別
・上下水道
・越境
👉 “実際に使えるか”の確認です。
✔ 接道NG → 建てられない
✔ 水道なし → コスト発生
⑤ 契約条件
(最終的なリスク)
・引渡条件
・契約解除
・違約金
・特約
👉 最後に効いてくる部分です。
✔ 契約不適合責任なし
✔ 現状有姿
👉 「責任はどこまで負ってくれるのか」
⑥ 特約(=本当の条件はここにある)
契約書には「約款」と「特約」があります。
・約款 → 一般的なルール
・特約 → 個別のルール
👉 そして重要なのは特約です。
なぜなら👇
👉 特約は約款より優先される(=上書きされる)ためです。
実務では、リスクの多くは特約に書かれます。
・契約不適合責任の免責
・現状有姿
・設備免責
・「売主の知る限り」
👉 “不利な条件ほど、特約に入ります”
つまり——
👉 契約書は「特約から読む」のが正解です。
プロはこう読む
ここが一番重要👇
プロは、上から順番に読まない。
👉 リスクがある場所だけ拾う
具体的には👇
① 権利関係
② 再建築
③ 接道
④ 特約
👉 この4つを優先的にチェックします。
まとめ:重説の本質
重要事項説明書とは何か?
👉 「リスクの一覧表」
全部を理解する必要はない。
👉 “危ないところだけ拾えばいい”
これが正しい読み方です。
次回予告
👉 「地番と住居表示の違いと調査方法」
・なぜ住所で調べても登記が出てこないのか
・地番と住居表示はどう違うのか
・実務ではどうやって特定しているのか
ここを実務レベルで解説します。
ご相談について
不動産は、「書いてある=安全」ではありません。
むしろ——
👉 “ちゃんと書いてあるリスク”ほど危ない。
・この重説、大丈夫か?
・見落としているリスクはないか?
こういった判断に迷う場合は、
👉 契約前に一度チェックするだけで、数百万円の差が出ることもあります。
こまわり不動産では、
重説チェック・物件調査のサポートを行っています。
お気軽にご相談ください。