大変有難いことに、UST作成のご依頼を頂く機会がぐんと増えました。
出品ページには「これでもか!」と言うくらい権利関係についてツラツラ書いてありますが、実はお伝えしたい事全てを書けていません。
憎むべし文字制限…。
なので、ここで補足的に、私が採譜を行うにあたっての考えを書こうと思います。
1、人様の褌で相撲を取る
もう読んで字のごとく、そのままの意味ですね。
耳コピができても、聞くための曲が無ければ何もできません。
既存曲の採譜は楽曲制作者様が居て成り立つものです。
1を複製したり、1.1や2へ広げる事は容易ですが、0から1を作り出すのは非常に大変です。
イラストやMV制作なんかもしているので、無から有を生む苦労を嫌と言う程経験してきました。
ですので、私は依頼のお見積もり相談を頂いた時に真っ先に「規約」と「著作物の委託先」を確認します。
「オリジナル」を作った作者様の意向に従い、敬意を払う為です。
(もちろん、規約違反による罰則を避ける自衛の為でもありますが…)
2、楽曲の管理団体との許諾契約が1社なのは何故か
金銭の都合です。
前項でもお話した通り、「オリジナルの作者様」の楽曲をお借りしている立場なので
使用した曲には相応の対価・使用料をお支払いしたいと考えています。
現在は株式会社NexTone様のみ、管理楽曲の販売許諾を得ています。
「ココナラで貴社の委託曲の採譜をしたいと考えている」とお伝えし、管理範囲から申請手順、料金まで丁寧に教えて頂き、現在の採譜やMV制作の出品が実現できています。
同時期、業界最大手のJASRAC様にも同様の問い合わせをしましたが
丁寧な回答を頂いたものの、発生する使用料が…あまりにも高すぎました…。
恐らく、「楽曲の利用を事業にして稼ぐ!」「赤字でも構わない!」と考えがあれば許諾契約を結んでも問題ないと思いますが
極端な話、動画制作の場合、料金の2倍以上の使用料をお支払いすることになってしまうことが発覚したため
JASRAC様とは、販売許諾を結んでおりません。一個人がやるには大赤字です。
NexTone様だと劇的に安いのか?と聞かれるとそんなことはなく、
「売上-ココナラの手数料-楽曲使用料-振込手数料=数百円手元に残る」ような感じです。
3、ボカロ曲がメインなのは何故か
3つ程理由があります。
・作者様に直接連絡を取りやすい
・楽曲の利用範囲(営利利用や二次創作について)を明記している場合が多い
・音のブレが少ないため、とても耳コピしやすい
特に、利用範囲の明記と連絡の取りやすさが大きいですね。
4、管理委託曲なのに、どうして作者にも許諾を取る必要があるのか
楽曲が管理委託されていても、作者様の規約で「営利利用NG」と書かれていたりする場合が多いです。
「歌ってみたの完成動画を収益化するのは商用利用だけど、使うイラストやMIXにかかる費用は商用利用じゃない」
「どんな方法であれ、自分の曲を使って金銭を得るならそれは商用利用である」
等、作者様によって考えは異なります。
採譜は「営利利用・商用利用」のグレーゾーンだと思っているので
そこの部分について触れられている場合、作者様へ確認を取ってから依頼を受けたいな(意訳:怒られたくない)と言う考えです。
依頼者様に「許諾取って貰えませんか…?」とお願いしている理由は、依頼毎に私が確認しに行く事で見積もりの待機期間が発生する事と
この先多くの依頼を受けられるようになった時、確認するのがとても大変だからです。
長くなってしまいました…。
現状の依頼・見積もり時の対応は、上記の考えで成り立っています。
他の出品者様がどういう手続きや理念に基いているのかはわかりませんが
私はどうしても作者様へ還元したい思いがあるので、ちょっと面倒くさい出品者になっています。
たぶん、黙って依頼を受けてもバレないし罰則もないと思いますが、
発覚した時に耐えられるメンタルを持っていないのと、何より依頼者様へご迷惑をお掛けしてしまうかもしれないので
なるべく手順を踏んで、然るべき所へ使用料をお支払いして、依頼をお受けしています。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
採譜やMV制作の依頼は受け付けておりますので、興味がありましたら一度お見積もり相談して頂ければなと思いますので
今後とも弊サービスをよろしくお願いします。
(完全オリジナル楽曲の場合は楽曲原作者様からの依頼だと思いますので、規約の確認が必要ないためスムーズにお話が進むと思います。)