夕方、買い出しの帰りにふと、昼間に耳にした他人のトゲのある言葉や、SNSで見かけた誰かの強い主張が、頭の中で何度も再生されていることに気がつきました。
直接自分に向けられたわけではないのに、その言葉の残像にじわじわと心のエネルギーが削られ、胸のあたりがどんよりと重くなっているような感覚です。
私たちは、無意識のうちに外側のネガティブな空気を吸い込み、自分の内側までその色に染めてしまうことがあります。
東洋思想では、言葉には「言霊(ことだま)」という強い気が宿ると考えます。
他者の強いエゴや不調和なエネルギーに触れすぎると、自分を取り巻く「気」のバリアが薄くなり、内側のバランスが崩れやすくなるのです。
風水で空間の換気をするように、心の中に流れ込んできた不要な空気も、早めに外へと流してあげる必要があります。
もし、外からの影響で心がすり減っていると感じるなら、無理にその状況をポジティブに捉え直そうとする必要はありません。
ただ、自分の口から発する言葉を使って、静かに自分を守る「結界」を張ってあげればいいのです。
「このお茶、美味しいな」
「今日の夕焼けは綺麗だな」
そんな、身近なものへの小さな感謝や心地よさを、小さな声でもいいので、ぽつりと形にしてみる。
自分で発したあたたかな「陽」の言葉は、自分の耳を通して、一番に自分の内側を潤してくれます。
それは、外からの雑音を遮断し、本来の健やかな巡りを取り戻す、一番身近なセルフお祓いのようなものです。
今夜は、誰かの言葉ではなく、ご自身の心地よい言葉で、一日の終わりを静かに満たしてあげませんか。