夕方、パソコンに向かって作業を続けていたとき、ふと自分の肩がぎゅっと上がっていることに気がつきました。
手先が妙に冷えていて、胸のあたりだけで浅い呼吸を繰り返している。
特別なトラブルがあったわけではないのに、頭のなかだけが忙しく空回りして、なんだか気持ちが落ち着かないような、小さな焦燥感が波のように寄せては返していました。
東洋思想には「身心一如(しんしんいちにょ)」という言葉があります。体と心は切り離せるものではなく、ひとつの地続きのもの、という意味です。
心がどこかフワフワして定まらないときや、不安が頭を離れないとき、それは心の問題というよりも、体にエネルギー(気)がうまく巡っていないサインなのかもしれません。
タロットカードで言えば、頭のなかの思考(風の要素)ばかりが過剰になり、現実の肉体(地の要素)とのバランスを崩してしまっている状態です。
心が元気をなくしているとき、無理に気持ちを奮い立たせようとする必要はありません。
そんなときは、心ではなく、まず「体」からアプローチをしてあげるのが、いちばんの近道になります。
椅子に少し深く腰掛け直して、両方の足の裏がしっかりと地面に触れているのを感じてみる。
そして、その足の裏から大地のどっしりとした安定感を吸い上げるようなイメージで、ゆっくりとお腹の底まで息を届けてみてください。
浅くなっていた呼吸が深くなり、お腹の底に温かさが戻ってくると、上がっていた気が自然と下へ降りていきます。
体という器が温まり、重心がすっと下に落ちるだけで、心は不思議と静けさを取り戻すものです。
今夜は少しだけスマートフォンを置いて、ご自身の身体に意識を戻すあたたかい時間を過ごしてみませんか。