「おかえりも、言わなくなった食卓で」会話の消えた夫婦に、もう一度言葉が戻った話

「おかえりも、言わなくなった食卓で」会話の消えた夫婦に、もう一度言葉が戻った話

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木曜の夜、21時すぎ。
玄関のドアが開く音がして、廊下の照明がつきます。

けれど「ただいま」の声はありません。
こちらも、いつからか「おかえりなさい」と言わなくなりました。

夫はスーツのまま洗面所へ向かい、そのままテレビの前に座ります。
ラップをかけた夕食を、無言で温め直す。

聞こえるのは、電子レンジの終了音と、テレビの笑い声だけ。

「喧嘩をしているわけではないんです」
「ただ、話すことが、もう何もないんです」

同じ家に暮らし、同じ食卓を囲みながら、心だけが遠く離れていく。
その静けさに、少しずつ削られていた女性(Mさん・40代後半)のお話をさせてください。

「この人と、あと何十年いるのだろう」と数えてしまった夜

ご相談にお越しになったとき、Mさんは、驚くほど穏やかな声で「もう慣れました」とおっしゃいました。
けれど霊視でお身体に触れてまいりますと、その奥では、長く言葉にされなかった寂しさが厚い層になって沈んでおりました。

慣れた、のではありません。
期待することを、やめておられたのです。

結婚して20年あまり。
子育てに追われた時期はすれ違いも当然だと思い、仕事が忙しい時期は仕方がないと自分に言い聞かせてこられました。

そうして数え切れないほど飲み込んだ言葉が、おふたりの間に静かな壁を築いておりました。

「この人と、あと何十年一緒にいるのだろうと数えてしまう自分が嫌なんです」

Mさんがそう漏らされたとき、私は静かに目を閉じ、白龍神様をこの身に降ろしました。
家の中で滞った気の流れと、ご夫婦それぞれの魂が今どこを向いているのかを、深く霊視いたしました。

白龍神様が告げられた「同じ家に、二本の細い流れがある」という御神託

視えてまいりましたのは、一本の太い龍脈が切れている姿ではございませんでした。
かつては一本であった流れが、いつのまにか二本の細い流れに分かれ、それぞれが別の方向へ静かに進んでいる。

白龍神様は、その二本の水脈をお示しになりました。
切れてはいない。

けれど、交わってもいない。
そして、ご主人の魂のまわりに視えたのは、驚くほど硬く縮こまった塊でした。

彼は、家庭の中で自分の役割が「稼ぐこと」だけになってしまったと感じておられました。
労いの言葉をかけてもらえないと感じ、けれどそれを口にすることは男として情けないと思い込み、沈黙という形で殻に閉じこもっていたのです。

Mさんが「もう私には関心がない」と受け取っていた背中は、実のところ「どう歩み寄ればよいか分からない」背中でございました。

「Mさん、切れた縁を結び直すのではございません。二本に分かれた流れを、もう一度そばに寄せるのです」

私はそうお伝えし、ご主人の心がほどけやすい時間帯と、責める響きを含まない声のかけ方を、具体的な言葉の形でお渡しいたしました。

「これ、うまいな」——16文字から戻ってきた食卓

Mさんが最初に選ばれたのは、話し合いでも、問いただしでもありませんでした。
夕食を出すときに、ただ一言「今日、暑かったでしょう」と添えること。

それだけです。
ご主人は最初、少し驚いたように顔を上げ、小さく「ああ」と答えたそうです。

三日目に「ありがとう」が返り、十日目に、テレビが消えました。
そして一月ほど経った頃、味噌汁をすすったご主人が、誰にともなくこう言われたそうです。

『これ、うまいな』

たった六文字です。
けれどMさんは、台所で背を向けたまま、しばらく動けなかったとおっしゃいました。

その後、おふたりは休日に一緒に買い物へ出かけるようになり、途切れていた会話が少しずつ戻ってきているとご報告をいただいております。

沈黙は、終わりの合図とは限りません

夫婦の間に流れる静けさは、外からは冷え切って見えるものです。
けれどその静けさの正体が、憎しみであることは実はそう多くございません。

多くの場合、そこにあるのは、伝え方を見失ったまま積み重なった遠慮と、傷つきたくないという同じ願いです。
相手の魂が今どこを向いているのかを知り、こちらの流れを整えていくことで、分かれた水脈が再び寄り添いやすい状態へと近づいてまいります。

「夫が何を考えているのか、本当のところを知りたい」
「この関係を続けるべきか、離れるべきかを見極めたい」

「今からでも、やり直せる縁なのかを確かめたい」

ラップをかけた夕食の前で、ひとり座っているあなたへ。
誰にも相談できないその静けさを、私に預けてみませんか。

龍神霊視によってご主人の本音とおふたりの縁の形を紐解き、あなたが納得して選べるところまでお導きいたします。
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