●(無料記事)「老後2,000万円問題」について

記事
コラム
 昨今、ニュースやネット等で「老後に備えて、2,000円の貯蓄が必要」という記事を見られた方は少なくないと思う。
記事を見た方の中には、漠然と「貯蓄が必要」と思った人もいたのではないだろうか。

 今日は、なぜ「老後資金に2,000万円が必要なのか」を書いていきたい。
元々、老後2,000万円問題の発端は、金融庁の金融審査会がまとめた報告書である。そこには、収入を年金のみに頼る無職世帯のモデルケースを前提とした時、老後の20〜30年間を生きるためには、約2,000万円の資金が必要であると、記されてあった。

 以下に具体例を用いて説明するが、個人的には「2,000万円でも足りない」と考えている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(例)・夫65歳、妻60歳以上の無職世帯の場合

【収 入】約19万円/月: 1ヶ月に支給される公的年金
            (総務省「家計調査」平成29年)

【支 出】約28万円/月:現役世代の生活費の平均である40万円として
             老後の生活費を70%と仮定
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(1)退職後、65歳以降の生活費総額(支出)を計算すると・・・
   ・28万円 × 12ヶ月(1年間) = 336万円 → 《年間の支出》
   90歳まで生きると仮定
   ・336万円 × 25年(90歳−65歳) = 8,400万円

(2)65歳以降の収入総額を計算すると・・・
   ・19万円 × 12ヶ月(1年間) = 228万円 → 《年間の収入》

   90歳まで生きると仮定
   ・228万円 × 25年(90歳−65歳) = 5,700万円
(3)生活費総額から収入総額を引くと・・・
   8,400万円 − 5,700万円 = 2,700万円

 以上から90歳まで生きると仮定すると、ざっくり2,700万円の老後資金が必要だということが分かる。
その為、老後の生活において「年金だけ」という状況はマズイ状況であり、早めの段階で貯蓄に関して深く考える必要がある。

 今後このブログでは、老後に備えた貯蓄に関する基本知識や、社会保険制度や年金制度等の紹介を行なっていきたい。
次回は、日本の年金制度について改めて皆さんに紹介したいと考えている。 
        ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 
                                以 上
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す