マイナンバーカードや運転免許証のオンライン認証を、自社で開発してみる挑戦

マイナンバーカードや運転免許証のオンライン認証を、自社で開発してみる挑戦

記事
IT・テクノロジー

最近、新しく進めているプロジェクトの中で、オンライン本人確認の仕組みを検討している

いわゆるeKYCと呼ばれる分野で、マイナンバーカードや運転免許証などを使って、オンライン上で本人確認を行う仕組みです。

これまでの私であれば、このような機能が必要になった時点で、まず既存のサービスを探していたと思います。

「どの会社のeKYCサービスを使うか」

「料金はいくらか」

「APIは提供されているか」

「自社のシステムに組み込めるか」

といったことを調べ、複数のサービスを比較して、その中から一つを選ぶ。

おそらく、今でもそれが一番一般的な方法だと思います。

今回は、まず自分たちで作れるか試してみる

ただ、今回いろいろ調べていて、少し考え方が変わりました。

最近は、公的な仕組みや関連サービスのAPI、SDK、技術仕様、開発ドキュメントなどが以前よりかなり充実しています。

そして何より大きいのが、AIの存在です。

以前であれば、

・技術仕様を読む
・APIの構造を理解する
・サンプルコードを探す
・実装する
・エラーを調べる
・セキュリティ上の注意点を確認する

といった作業を、一つずつ自分で進める必要がありました。

もちろん今でも最終的な確認は必要ですが、現在はAIに仕様書を読ませながら、

「このAPIはどういう用途で使うのか」

「この認証フローをどう設計すればいいか」

「このエラーはどこに原因がありそうか」

「この処理はサーバー側に置くべきか」

といったことを確認しながら開発できます。

その結果、以前なら「専門会社のサービスを契約するしかない」と思っていた機能でも、

「まず自分たちでどこまで作れるか試してみよう」

という選択肢が現実的になってきました。

AIで変わったのは、開発スピードだけではない

AIを使うとプログラムを書く速度が上がる。

これはよく言われることです。

ただ、実際にシステム開発をしていて私が一番大きく感じているのは、単純なスピードアップではありません。

「作るか、買うか」の判断そのものが変わってきたことです。

以前なら、

「この機能が必要だから、このSaaSを契約しよう」

という流れでした。

しかし今後は、

「まず自分たちで実装可能か確認する」

「必要な部分だけ作る」

「安全性や運用まで考えて、必要な部分だけ外部サービスを使う」

という進め方が増えてくると思います。

これはかなり大きな変化です。

もちろん、本人確認は“作れればOK”ではない

ここは非常に重要です。

オンライン本人確認は、単に画面を作って、身分証を読み取れれば終わりではありません。

実際にサービスとして運用する場合には、

・法律やガイドラインへの対応
・個人情報の取り扱い
・本人確認情報をどこまで保持するか
・アクセス権限の管理
・通信や保存データのセキュリティ
・不正利用への対策
・障害発生時の対応

など、多くのことを考える必要があります。

ですので、

「AIがあるから全部自社開発すればいい」

という話ではありません。

むしろ、技術的に作れるようになったからこそ、

どこまで自社で持つべきか、どこから専門サービスを使うべきか

という判断が、より重要になっていると感じます。

システム開発会社の価値も変わっていくかもしれない

以前は、

「この機能を作れる」

こと自体が大きな価値でした。

しかしAIによって、コードを書くことやAPIをつなぐことのハードルは、これからさらに下がっていくと思います。

そうなると、システム開発に求められる価値も変わってきます。

例えば、

・本当に必要な機能は何か
・既存サービスを使うべきか
・自社開発すべきか
・費用をどう抑えるか
・実際の業務フローにどう組み込むか
・安全に運用できる設計になっているか

こうした部分の方が、より重要になっていくのではないでしょうか。

単純に「作れます」だけではなく、

どう作るのが一番合理的かを判断できること。

これからは、そこに価値が移っていくように感じています。

今回は実際に、自分たちで試してみる

今回のプロジェクトでは、マイナンバーカードや運転免許証などを使ったオンライン本人確認について、まず自分たちでどこまで実装できるのか検証しています。

もちろん、最終的に既存のeKYCサービスを採用する可能性もあります。

ただ、その場合でも、

「作れないから買う」

のではなく、

「自分たちでも作れるが、この部分は外部サービスを使った方が安全で合理的」

という判断ができます。

この違いはかなり大きいと思います。

AIの進化によって、システム開発は単純に速くなるだけではなく、

これまで外部サービスに任せるしかなかった領域まで、自分たちで検討できるようになってきた。

今回、本人確認の仕組みを調べながら、その変化をかなり強く感じました。

まだ開発・検証の途中ですが、今後も実際に試した内容や、うまくいった点、難しかった点などを少しずつ共有していきたいと思います。

AI活用、システム開発、業務自動化などについてご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

※本記事は、現在行っている技術検証についての紹介です。マイナンバーカード、運転免許証等を利用した本人確認を実サービスに導入する場合は、利用目的に応じた法令・制度・セキュリティ要件の確認が必要です。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す