「旅行したいな」
そう思ったことはありませんか?
でも、同じ「旅行したい」でも、その気持ちにはいろいろな段階があると思うんです。
最初は、
「最近ちょっと疲れたな」
「気分転換したいな」
くらいかもしれません。
そこから、
「どこか旅行したい」
「海外旅行に行ってみたい」
「あの国に行ってみたい」
と少しずつ具体的になっていく。
さらに、
「あの街に行きたい」
「あのホテルに泊まりたい」
「あの観光地を見てみたい」
「あのお店でご飯を食べたい」
となってくる。
そして、もっと具体的になると、
「あのホテルの部屋から景色を眺めながら、ゆっくりコーヒーを飲みたい」
「あの観光地に実際に立って、『本当に来られたんだ』って幸せな気持ちを味わいたい」
そこまでイメージできるようになるかもしれません。
僕は、この「具体的になっていくこと」が、とても大切だと思っています。
なぜなら、具体的になると、人は自然に動き始めるからです。
「旅行したい」だけなら、何をすればいいのか分かりません。
でも、
「11月に韓国へ行って、このホテルに泊まりたい」
まで決まったらどうでしょう。
ホテルの料金を調べる。
飛行機を調べる。
日程を確認する。
必要なお金を考える。
少しずつ「願い」が「予定」に変わっていきます。
そして最後には、
「予約しました」
になる。
つまり、願いを叶える方向へ進んでいる人ほど、「旅行したい」という言葉から少しずつ離れていくのかもしれません。
「旅行したい」ではなく、
「ここへ行きたい」
になっている。
そして、
「この日に行く」
になっている。
さらに、
「予約した」
になっている。
これって、旅行だけではないと思うんです。
「幸せになりたい」
「仕事を変えたい」
「もっと自分らしく働きたい」
「人間関係を楽にしたい」
「好きなことを仕事にしたい」
「もっと自由に生きたい」
どれも素敵な願いです。
ただ、その言葉が大きすぎると、次に何をすればいいのか分からなくなることがあります。
たとえば、
「もっと自分らしく働きたい」
と思っているなら、
「自分らしくって、どんな状態だろう?」
と考えてみる。
毎朝ゆっくり起きたいのか。
人間関係に疲れない仕事がしたいのか。
好きな場所で働きたいのか。
収入を増やしたいのか。
誰かの役に立っている実感がほしいのか。
同じ「自分らしく働きたい」でも、人によって答えはまったく違います。
そして、ここがすごく大事なのですが、
今すぐ答えを出さなくてもいいんです。
「まだ分からない」
それも立派な現在地です。
僕自身も、自分が本当はどうしたいのか分からなくなることが何度もありました。
そんなとき、いきなり人生の正解を出そうとすると、余計に苦しくなります。
なので僕は、一段だけ具体的にしてみます。
「どうなりたい?」
が難しかったら、
「今、何が嫌なんだろう?」
でもいい。
それが分かったら、
「じゃあ、本当はどうだったら少し嬉しい?」
と考えてみる。
「幸せになりたい」から、
「毎朝、仕事に行くのが怖くない生活がしたい」
になるだけでも、かなり違います。
そこから、
「じゃあ、そのために何ができるだろう?」
と次の一歩が見えてくることがあります。
一人で考えていると、同じところをぐるぐる回ってしまうこともあります。
そんなときは、誰かと話しながら、
「本当はどうしたいんだろうね」
と一緒に言葉にしていく方法もあります。
答えを教えてもらうためではありません。
自分の中にすでにある気持ちに、自分で気づくためです。
僕が人とお話しするときも、その部分をとても大切にしています。
無理に答えを出さなくていい。
立派な目標を作らなくてもいい。
まずは今の気持ちを話してみる。
そして、一段だけ具体的にしてみる。
「いつかこうなりたい」が、
「これをやってみたい」に変わる。
「これをやってみたい」が、
「ちょっと調べてみよう」に変わる。
そして、いつの間にか、
「やってみました」
に変わっているかもしれません。
みなさんの今の願いは、どの段階でしょうか。
まだぼんやりしていますか?
それとも、少しずつ形が見えてきていますか?
願いを叶えるために、今日すべてを決めなくても大丈夫です。
今日、一段だけ具体的にしてみる。
それだけでも、願いは少しずつ「いつか」から「現実」へ近づいていくと思います。