05_デザインは「作ること」より「考えること」が9割
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デザイン・イラスト
アシスタント時代、こんこんと師匠に言われた言葉がある
「デザインは考えることが9割」
その頃は、意味を深く考えず、半分聞き流していた
当時は、とにかく手を早く動かすことばかり意識していた
ラフを出すスピードや修正への対応力、
それがデザイナーの評価だと思っていた
でも師匠は、手を止めて考える時間を惜しまなかった
クライアントの資料を何度も読み返し、
競合の事例を洗い出し、ターゲット像を想像し、時には現場に足を運ぶ
それを見ながら「これ、いつ作り始めるんだろう」と思ったものだ
考える9割は、ただぼんやり悩む時間ではない
ゴールを確認し、余計な選択肢を削り、残した道筋を太くする作業だ
この下準備があるからこそ、残りの1割で手を動かすときに迷いなく進める
「仕込みが9割」という料理人の言葉にも似ている
あの頃の自分には遠回りに見えた9割の時間が、今は最短ルートだとわかる
だから今でも、どんな案件でもまずは考える時間を取る
作る前に決める、作る前に削る、その積み重ねがデザインの質を決める
制作に入る前に積み上げる時間にこそ
本質的な価値があると思います
形を整えるだけなら、正直学生でもできる
でも「なぜそうするのか」を突き詰めるには、
一緒に考える時間が欠かせない
だからこそ、その“仕込み”の時間を
伴走できるパートナーでありたいと思っています