改善策は「具体的」に、目標は「数値で」ですよ。社長!
今回は、『経営改善計画書』の具体的なイメージを持っていただくために、
実際の『様式』に沿ってご説明させていただきたいと思います。
ひと口に『経営改善計画書』と言っても、「何のために作成するのか?」、
「提示先は誰か?」によって、『項目(シート)数』、『分析のメッシュ
(各分析の細かさ)』は変わってきます。
例として、日本政策金融公庫の「国民生活事業」と「中小事業(詳細版)」の
経営改善計画書の「項目」について記載してみます。
(1) 国民生活事業 (A4ワンペーパー)
① 損益実績/計画
② 借入金内訳
③ 改善に向けた具体策/実績検証
(注:実績検証欄は公庫で記入につき、記入不要)
★ メリット~作成負担がそれほど大きくない(易しい)
デメリット~他行でそのまま通用するか?
(2) 中小事業 (表紙除きで18シート)
〇 表紙 1 はじめに 1-② 前回計画実施状況
2 経営理念 ① 経営理念 ② 経営方針
3 事業概要 ① 過去3期の財務推移 ② ビジネスモデル
③ グループ概要
4 SWOT分析 ① 分析表 ② 課題と改善の方向性
5 改善計画の骨子 ① 数値目標・基本計画
② 期別数値計画
6 金融機関への要請
7 売上計画
8 変動費計画
9 固定費計画
10 財務改善計画
11 組織マネジメント計画
12 行動計画表
13 中期収支計画
14 月次収支計画
15 中期財政計画
16 キャッシュフロー計画
17 月次資金繰り計画
★ メリット~汎用性あり
(バンクミーティングで使用可能と思われる)
デメリット~作成負担
⇒ 「中小機構の研修で提供された計画書の様式」も、
多少の項目の違いはありますが、ほぼこちらと同様です。
最後に、国民生活事業の『経営改善計画書』の作成について、
説明させていただきます。やるべきことは、
(1) 売上をどの程度伸ばすか (売上増加計画の策定)
(2) 原価率をどの程度下げるか (売上原価削減策の策定)
(3) 人件費などの経費をどう下げるか (経費削減策の策定)
(4) 借入金をどのように返済するか (資金繰り表の作成)
です。
★ 作成のポイント
〇 改善策は、「行動計画(誰が・いつ・何を・どのように行うか)」
を含めて、具体的に
〇 どの程度改善するか(目標)を、実際の「数値」に落とし込む
(「数値計画」)
★ なお、公庫のHPには、『経営改善計画策定の手引き』が掲載されて
います。(至れり尽くせりの内容です。)
また、同様にHPに『経営状況を簡単に自己診断できるチェックシート
(シグナル)』も掲載されておりますので、ぜひご活用ください。
「日本政策金融公庫HP」 ⇒ 「書式ダウンロード」 ⇒
「各種書式(国民生活事業)」 ⇒ 「経営者のみなさま向けの参考資料」
62 経営改善計画書作成の手引き
63 シグナル (経営状況を簡単に自己診断できるチェックシート)
なお、「売上増加策」等については、過去のブログ「経営改善のレシピ」
で取り上げておりますので、そちらも参考にしてみてください。
次回は、認定支援機関の業務プロセス沿って、自社内で取り組むことを念頭に
各項目について、説明を開始します。
以上、富太郎でした。
参考資料・文献
〇 中小機構 『中小企業経営改善計画策定支援研修』テキスト、資料
〇 『金融機関が行う 経営改善支援マニュアル』
日本政策金融公庫中小事業本部企業支援部[著] (きんざい)