第1編では「創業計画書のつくり方」について、説明させていただきました。
第2編では、公庫に申込み後、どのように『面談(調査)が進んでいくか』の
一般的な流れについて、お話させていただいております。
第1回では、「公庫申込前後の留意事項」について、
第2回では、「面談時の依頼資料」について、ご説明しました。
今回は、『面談の流れ』について、トークスクリプト形式でご説明します。
(コロナ等の関係で、一部変更になっている部分もあるかと思われます。)
(👉は、富太郎の現場経験に基づく、個人的なコメントです。)
まずは、公庫(国民生活事業)のHPを抜粋した、簡単な流れの復習です。
(1) ご相談
(2) お申込 👉 第1回で説明済み
(3) ご面談
事業の計画などについてお伺いいたします。 👉今回と第4回で説明予定
ご準備いただく書類は、計画についての資料や
資産・負債のわかる書類 などです。 👉 第2回で説明済
店舗や工場もお訪ねいたします。
事業計画などさまざまな角度から検討し、融資の判断をいたします。 * (4) ご融資
(5) ご返済
* 審査の結果、お客様のご希望に沿えないことがございます。
👉 と、最後に(必ず)書かれています。
面談は、どんな感じで進んでいくのかの雰囲気をお伝えしたいと思います。
面談通知(『お持ちいただく資料』)に、「日時」と「場所」「担当者」が
記入されて、郵送されてくるか。お電話で担当者から直接アポが入るか。
支店によっては、申込時に、相談窓口で、指定されるケースもあるようです。
面談時間は、おおよそ1時間程度。創業資金の審査の場合は、1時間半くらい
掛かることも多いです。(実績資料がないので、確認事項が多くなるため。)
👉 「日程変更」を直前に申し出ると、(担当者の予定は1週間以上先まで
埋まっていることが多いため、) 面談日はかなり先になり、結論にもその分だけ時間が多くかかります。
極力、指定を受けた日時に面談に出向く。どうしても都合の悪い日がある
場合には、申込時に相談の担当者にその旨を申し出ることを、お勧めします。
それでは「面談はこんな感じで進む」というトークスクリプトを記載します。
当然ながら、進め方が一律ではないことは、お含みおきください。
まず、面談場所に出向くと、『担当者からお呼びしますので、お待ちください。』と、時間まで待たされます。
(時間に遅れると、「次のお客さんとのアポがある」ため、面談時間が短く
なり、途中で打ち切り、日を改めて、となりかねないので、要注意です。)
担当者から挨拶があり、面談は「面談コーナー」に案内されるところから
始まります。
(1) イントロ
01 担当の〇〇でございます。 (名刺差出)
このたびは、お申込みいただき、ありがとうございます。
また、本日はお忙しい中ご足労いただき、ありがとうございます。
これからお客様のご商売の開業計画につきましてお伺いいたしますが、
約1時間ほどお時間をいただければと思います。よろしくお願いします。
02 まず、ご本人様を確認させていただくため、「運転免許証」を拝見で
きますでしょうか。
ありがとうございます。後ほど、コピーを取らせてください。
03 ご持参いただく資料をお知らせしましたが、本日はご用意
いただけましたでしょうか。(持参のない資料の確認。)
ありがとうございます。それでは、必要な都度ご提示をお願いします。
(👉 初めに持参資料を全部確認する担当者もいる。)
04 まず初めに、公庫の融資制度は、どちらでお知りになりましたか。
保証協会付き等で、他の金融機関さんには、ご相談されましたか。
(2) 数字以外の部分について (「創業計画書」の左側)
01 それでは、お申込みの時にご提出いただいた「創業計画書」に沿って、
創業の動機やこれまでのご経歴等について、お尋ねさせていただきます。
02 今回創業を決意されたきっかけは何だったんでしょうか。
(計画書に書ききれなかった思い、補足事項等の確認)
03 ご経歴についてですが・・・
(創業との関連。情報が不十分な場合の補記)
04 創業事業を行うために必要な資格(例:美容師免許)を確認させて
ください。後ほどコピーをさせてください。
05 お取扱品(サービス)について、教えてください。
(計画書の不足情報の補記。専門知識の確認。)
06 販売先、仕入先、外注さんについて教えてください。
(計画書の不足情報の補記。専門知識の確認。)
(3) 数字面の確認 (「創業計画書」の右側」)
01 現在あるお借入れ(住宅や車のローン等)の内容について、
教えてください。
お借入の明細は、お持ちいただいていますか。
返済に使われているお通帳は、お持ちいただいていますか。
後ほど、コピーを取らせてください。
02 設備関係についてお伺いします。
創業予定場所に、変更はございませんね。
お申込みの時にいただいた見積書に、追加や変更はございますか。
03 運転資金は、いかがでしょうか。
どの程度余裕を見て、計画を立てられましたか。
04 自己資金は、どのくらい前から、ご準備を始められましたか。
先ほど拝見したお通帳以外に、別の通帳(定期、積立、家族名義等)
をお持ちいただいていますか。
(残高と、計画書の自己資金の額の付け合わせが行われる。
余裕資金がどのくらいあるかの確認。
不足額がある場合、その補填方法に関する質問。)
05 〇〇銀行さんからも、お借入を予定されていますが、条件は。
お話は、どの程度進んでいますか。
担当責任者の方にお話を伺いたいのですが。
公庫から連絡を差しあ上げる旨、お話をしておいていただけますか。
06 収支見通しについて、お伺いします。
この計画を作るにあたり、何か参考にされましたか。
(「指標等」に基づく平均的な数字と比べて、乖離のある項目について
その根拠について質問される。)
07 (個人営業の場合、生活費は利益の中から支出される様式なので)
おおよそで結構ですが、月に生活費はどのくらいかかりますか。
住宅ローンも混みですか。
(4) クロージング
01 今日お持ちいただいて、まだ拝見していない資料を見せてください。
02 何か、ご質問や、追加でご説明されたいことはございますか。
03 それでは、必要な資料等をコピーさせていただきます。
(と担当者離席。コピー量が多いと20~30分待たされることもある。)
04 お待たせしました。
一度、お店(事務所、ご自宅)を拝見しにあがりたいのですが、
ご都合の悪い日はございますか。
(👉 場所等の確認のみの場合は、アポなしの事もある。)
それでは〇月〇日、〇曜日の〇時ころ、お邪魔いたします。
05 本日はこれで終了です。
ご返事まで10日から、2週間程度お時間をいただければと思います。
何か追加で確認させていただきたいことが出て来ましたら、お電話を
させていただきます。
本日は、ありがとうございました。
と、雰囲気、流れはこんな感じです。
次回は、このような流れの中で、具体的に「どのような質問」がなされるのか公庫の創業の手引き9ページ「創業計画書の記入例」を使わせていただいて、
『富太郎が審査担当者なら、こんな質問をする。』という内容で、
お話してみたいと思います。
以上、富太郎でした。
☆ 過去に「ブログ」に投稿した内容の再掲示です。