第1編では「創業計画書のつくり方」について、説明させていただきました。
第2編では、公庫に申込み後、どのように『面談(調査)が進んでいくか』の
一般的な流れについて、お話させていただいております。
第1回では、「公庫申込前後の留意事項」について、ご説明しました。
今回は、『面談時に持参を依頼される資料』について、ご説明します。
(コロナ等の関係で、一部変更になっている部分もあるかと思われます。)
まずは、公庫(国民生活事業)のHPを抜粋した、簡単な流れの復習です。
(👉は、富太郎の現場経験に基づく、個人的なコメントです。)
(1) ご相談
(2) お申込 👉 第1回で説明済み
(3) ご面談
事業の計画などについてお伺いいたします。 👉 第3回4回で説明予定
ご準備いただく書類は、計画についての資料や
資産・負債のわかる書類 などです。 👉 今回説明
店舗や工場もお訪ねいたします。
事業計画などさまざまな角度から検討し、融資の判断をいたします。 * (4) ご融資
(5) ご返済
* 審査の結果、お客様のご希望に沿えないことがございます。
👉 と、最後に(必ず)書かれています。
それでは『面談時に求められる資料』について説明していきます。
上記、公庫の流れでは、(3)ご面談
ご準備いただくは書類は『計画についての資料や資産・負債のわかる書類』
と、漠然と書かれていますが、具体的には、
① 運転免許証、パスポート、マイナンバーカード(写真付)、外国人登録
証明書または公的機関等が発行する写真付証明書(のうち、1点)
👉 本人であることの確認資料。原本が必要。
いずれも持っていない場合は、健康保険証や住民基本台帳カード
と、キャッシュカードや年金手帳を合わせて提示する。
② 預金通帳(普通預金、定期預金、積立預金等)
👉 手持ち資金(自己資金)の確認 → 創業計画書との整合性
自己資金の蓄積過程の確認(準備状況、開業への熱意等)
公共料金やローンの支払い状況の確認(債務観念、金銭感覚)
したがって、
・差し支えない通帳は家族の分まで提示する(多いほうがいい)
・直近(できれば当日)分まで記帳して持参する。
・最低、6か月分程度確認されるので、繰り越しがある場合は、
前の通帳も用意する。
(積立や定期は、長期にわたり貯めていたほうが、
計画性・熱意の評価を得やすい)
・インターネットバンキングは、半年分程度、プリントアウトした
ものも持参すると、担当者は助かる。
③ (借入金がある場合) 支払明細書等、残高、毎月の支払額のわかる資料
👉 月間の資金収支(計画)への影響の確認。創業計画書との整合性。
④ 税金(固定資産税、住民税、国民健康保険等)、公共料金の領収書
(自動引き落としでない場合)
👉 諸支払いぶりの確認(未納分は、負債と同じ。資金繰りに影響)
⑤ (ご自宅が借家の場合)不動産の賃貸契約書、家賃の領収書
👉 家計費負担の推定資料、諸支払いぶりの確認
⑥ (開業する事業が許認可業種等の場合)資格、免許を証明するもの
👉 許認可業種は、許認可の確認が(融資が決まっても)実行の
条件になります。
許認可に資格(例えば美容師免許)が必要な場合、確認を求められ
ます。ご本人が持っていない場合、「資格者の雇用」が必要に
なりますが、営業基盤は弱いと見られがちです。
なお、飲食店等、設備完了後でないと許可が下りないケースは、
事前に融資実行し、事後に許認可証の提示が条件とされます。
(提示できない場合は、残高一括返済を求められます。)
⑦ 勤務者の方が開業される場合には、直近の「源泉徴収票」
または、収入のわかる「給与明細書」
👉 貯蓄状況、生活ぶりとの整合性の確認
開業するご商売の内容と、勤務経験との関連性の確認
⑧ その他 [ ※ ]
などが一般的なものになります。
「その他」のところには、担当者が申込時の提出資料を見て、報告書を
書くのに、更に追加で確認が必要と事前に考えたものが追記されます。
なお、必要書類は『お持ちいただく資料』という書面で『郵送』されるか、
申込時に「印刷物」を事前に渡されて、担当者から電話で依頼されるか等、
営業店のルール、あるいは申込状況(混み具合)によっても変わります。
最後に。
何かがないと、それだけで断られるということは決してありません。
正直に、ありのままの資料を提示されればいいと思います。
ただ、担当者が調査を進めやすいように協力するほうが、結論をより早く
出してもらうには、ベターではないでしょうか。
次回は、「面談の流れ(トークスクリプト)」について、
現場経験に基づいて、説明予定です。
以上、富太郎でした。
☆ 過去に「ブログ」に投稿した内容の再掲示です。