アフータコロナ 経営改善への道 11

アフータコロナ 経営改善への道 11

記事
コラム

「財務構造の見直し」をします。社長!

認定支援機関の主な支援業務の内容・プロセスについて、ご説明しています。
これまでに、
STEP 1  経営課題の把握
(1) 企業概要の把握
(2) 事業概況の把握
(3) 財務に関する概況把握 
(4) SWOT分析
(5) 窮境原因の把握と除去可能性

現在は、STEP 2 『経営改善計画書策定』 、
(1) 経営改善の検討
    ① 事業内容の見直し
    ② 業務内容の見直し
③ 財務構造の見直し
    ④ アクションプランの策定
(2) 計画書の策定
のうち、前回は「業務内容の見直し」について、ご説明しました。

今回は、『財務構造の見直し』です。
 金融機関が、取引企業を評価する際の指標のひとつとして、
「財務の健全性」があります。
例えば、有利子負債(他人資本)に対する純資産額(自己資本)の割合が
高いほど、財務の健全性が高いと評価されます。

[1] 『財務構造の見直し』の内容
 a 有利子負債(他人資本)
  ・ 返済原資と返済期間のミスマッチ
   ⇒ 返済バランスの見直し
  ・ 過剰債務
   ⇒ 有利子負債の削減
   b 純資産(自己資本)
  ・ 過小資本
   ⇒ 資本増強
 ★ 小企業の場合、過剰債務・過小資本となっていることが多いため、
  純資産額を増やし、有利子負債を減らすということが重要になります。
   また、有利子負債については、返済原資と返済額(期間)との間の
  ミスマッチが生じていることも多いため、返済バランスの見直しを
  行うことも重要です。

 [2] 資本増強施策・有利子負債の削減施策
  a 資本増強
   ・ 自助努力
    ⇒ 「毎期の利益蓄積」「新規増資」
   ・ 金融機関の支援
    ⇒ 債務免除、劣後ローン(資本性借入金)等
    b 有利子負債の削減
   ・ 自助努力
    ⇒ 「事業内容・業務内容の見直し」「非事業用資産の売却(注)」
   ・ 金融機関の支援
    ⇒ 債務免除等
  c 返済バランスの見直し
   ・ 金融機関の支援
    ⇒ リスケジュール(返済条件変更)等

  (注)資産売却の際の留意点
   ・ 非事業用資産の見極め
    → 本当に事業運営上必要のないものなのか
   ・ 売却金額・時期の見極め
    → 売却金額・時期は妥当か
   ・担保権者の同意
    → 事前に担保権者の同意を得ているか

まとめ
 過剰債務・過小資本に陥っている小企業は、増資等による資本増強や、
非事業用資産の売却等による有利子負債の削減により、財務バランスを
見直すことが必要です。

 次回は、「経営改善の検討」の最終段階。『アクションプランの策定』を
ご説明する予定です。 

                       以上、富太郎でした。
  参考資料・文献
〇 中小機構 『中小企業経営改善計画策定支援研修』テキスト、資料
〇 『金融機関が行う 経営改善支援マニュアル』
    日本政策金融公庫中小事業本部企業支援部[著] (きんざい)





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