「財務構造の見直し」をします。社長!
認定支援機関の主な支援業務の内容・プロセスについて、ご説明しています。
これまでに、
STEP 1 経営課題の把握
(1) 企業概要の把握
(2) 事業概況の把握
(3) 財務に関する概況把握
(4) SWOT分析
(5) 窮境原因の把握と除去可能性
現在は、STEP 2 『経営改善計画書策定』 、
(1) 経営改善の検討
① 事業内容の見直し
② 業務内容の見直し
③ 財務構造の見直し
④ アクションプランの策定
(2) 計画書の策定
のうち、前回は「業務内容の見直し」について、ご説明しました。
今回は、『財務構造の見直し』です。
金融機関が、取引企業を評価する際の指標のひとつとして、
「財務の健全性」があります。
例えば、有利子負債(他人資本)に対する純資産額(自己資本)の割合が
高いほど、財務の健全性が高いと評価されます。
[1] 『財務構造の見直し』の内容
a 有利子負債(他人資本)
・ 返済原資と返済期間のミスマッチ
⇒ 返済バランスの見直し
・ 過剰債務
⇒ 有利子負債の削減
b 純資産(自己資本)
・ 過小資本
⇒ 資本増強
★ 小企業の場合、過剰債務・過小資本となっていることが多いため、
純資産額を増やし、有利子負債を減らすということが重要になります。
また、有利子負債については、返済原資と返済額(期間)との間の
ミスマッチが生じていることも多いため、返済バランスの見直しを
行うことも重要です。
[2] 資本増強施策・有利子負債の削減施策
a 資本増強
・ 自助努力
⇒ 「毎期の利益蓄積」「新規増資」
・ 金融機関の支援
⇒ 債務免除、劣後ローン(資本性借入金)等
b 有利子負債の削減
・ 自助努力
⇒ 「事業内容・業務内容の見直し」「非事業用資産の売却(注)」
・ 金融機関の支援
⇒ 債務免除等
c 返済バランスの見直し
・ 金融機関の支援
⇒ リスケジュール(返済条件変更)等
(注)資産売却の際の留意点
・ 非事業用資産の見極め
→ 本当に事業運営上必要のないものなのか
・ 売却金額・時期の見極め
→ 売却金額・時期は妥当か
・担保権者の同意
→ 事前に担保権者の同意を得ているか
まとめ
過剰債務・過小資本に陥っている小企業は、増資等による資本増強や、
非事業用資産の売却等による有利子負債の削減により、財務バランスを
見直すことが必要です。
次回は、「経営改善の検討」の最終段階。『アクションプランの策定』を
ご説明する予定です。
以上、富太郎でした。
参考資料・文献
〇 中小機構 『中小企業経営改善計画策定支援研修』テキスト、資料
〇 『金融機関が行う 経営改善支援マニュアル』
日本政策金融公庫中小事業本部企業支援部[著] (きんざい)