何かを始めた時、私たちはどうしても結果を早く求めてしまいます。
運動を始めたら、早く身体を変えたい。
勉強を始めたら、早く上達したい。
仕事を頑張ったら、早く成果を出したい。
掃除を始めたら、すぐに生活を整えたい。
自分自身を変えようと思ったら、早く今の自分から抜け出したい。
でも実際には、今日何かを始めたからといって、明日すぐに大きく変わることはそれほど多くありません。
だから数日続けても変化を感じられないと、
「これを続けて意味があるのかな?」
と思ってしまいます。
そして、やめてしまう。
でも、本当は変わっていないのではなく、まだ自分から見えるほど大きな変化になっていないだけなのかもしれません。
毎日の変化というものは、とても小さいものです。
昨日より少しだけ部屋がきれいになった。
昨日より少しだけ身体を動かせた。
昨日より10分多く勉強できた。
昨日より一つ仕事を進められた。
昨日より少しだけ自分を責めなくなった。
その一日だけを見れば、大したことではないように感じます。
でも、それを一週間、一か月と続けていくと、少しずつ違いが出てきます。
そしてある日、ふと気づくのです。
「前よりできるようになっているな」
「以前ほど苦しくないな」
「なんだか生活が少し整ってきたな」
と。
面白いのは、続けている途中では自分の変化になかなか気づけないことです。
毎日自分を見ているからこそ、少しずつ変わっているものは分かりにくい。
でも、少し前の自分と比べてみると、意外と遠くまで来ていることがあります。
そして、毎日の積み重ねによって見えてくるものは、結果だけではありません。
続けているからこそ、
「これは自分に合っている」
「これは少し無理をしている」
「本当はこっちの方が好きなのかもしれない」
「このやり方では続かないな」
そんなことも分かってきます。
最初から正解が分かっている人は、ほとんどいません。
やってみる。
少し続けてみる。
違うと思ったら修正する。
そしてまた続ける。
その繰り返しの中で、自分に合った形が少しずつ見えてきます。
だから、続けるというのは「同じことをずっと我慢してやる」という意味ではないのだと思います。
続けながら変えていけばいい。
昨日うまくいかなかったなら、今日は少しやり方を変えてみる。
疲れているなら量を減らす。
余裕がある日は少し多くやってみる。
できなかった日があっても、また次の日から始める。
それも立派な積み重ねです。
私たちはつい、できなかった日に目を向けてしまいます。
「今日は何もできなかった」
「またサボってしまった」
「やっぱり自分は続かない」
でも、一日できなかったからといって、それまで積み重ねてきたものが全部なくなるわけではありません。
また戻ればいいのです。
毎日完璧に続けることよりも、やめてしまっても何度でも戻ってくることの方が大切なのかもしれません。
そして、積み重ねていると、もう一つ見えてくるものがあります。
それは、
「自分もちゃんとやれるんだ」
という感覚です。
誰かから褒められたからではありません。
大きな結果を出したからでもありません。
自分自身が、
「今日もやった」
「昨日もやった」
「なんだかんだ続けている」
という事実を知っている。
その小さな事実が、自分への信頼になっていきます。
自信というものは、「自分なら何でもできる」と思い込むことではなく、
「少しくらいうまくいかなくても、自分ならまたやれる」
と思えることなのかもしれません。
人生を大きく変えようとすると、とても大変に感じます。
でも、今日一日なら変えられることがあります。
今日は少し掃除をする。
今日は少し身体を動かす。
今日は一つ仕事を終わらせる。
今日は自分に一つ優しい言葉をかける。
それくらいでいいのです。
今日やったことが、すぐに何かを変えるとは限りません。
それでも続けていると、ある日ふと、
「ああ、ちゃんと変わってきていたんだな」
と気づく時が来ます。
毎日の積み重ねの先にあるのは、結果だけではありません。
自分に合った生き方や、自分の本当の気持ち、そして少しずつ育ってきた自分自身への信頼。
そういうものも、続けてきたからこそ見えてくるのだと思います。
今日も大きなことをしなくていい。
昨日よりほんの少しだけ。
その小さな積み重ねを、大切にしていきたいですね^^