先日、知り合いから面白い話を聞きました。
その人の職場には、かなり無茶なことを言う上司がいるそうです。
ある日、その上司からこんなことを言われました。
今の3倍速く動け!
普通に考えたら無茶苦茶です。
3倍なんて無理だろう。
そんなことできるわけがない。
そう思ったそうです。
ところが、そのときは怒りもあって、
そこまで言うならやってやる。
そんな気持ちで、とにかく今までより速く動くことを意識してみたそうです。
すると驚いたことが起きました。
実際に3倍かどうかは別として、今まで自分が思っていたより、ずっと速く動けたのです。
そして、そのときに気づいたそうです。
自分は勝手に、このくらいが限界だと思い込んでいたのかもしれない。
と。
人は誰でも、自分の中に基準を持っています。
これくらいが普通。
これくらいが自分の能力。
これ以上は無理。
その基準のおかげで安心して生活できる一方で、自分の可能性にフタをしていることもあります。
もちろん、何でもかんでも人の言うことを鵜呑みにする必要はありません。
理不尽な要求もありますし、無理をしすぎるのもよくありません。
ですが、人から言われたことをすべて否定するのではなく、一つの可能性として見てみる。
そんな視点も大切かもしれません。
無理だと思ったことでも、やってみたら意外とできる。
向いていないと思っていたことが、実は得意だった。
自分にはないと思っていた能力が、眠っていただけだった。
そんなことは意外とあります。
自分の限界は、自分が決めていることが少なくありません。
そして、その設定は思っているより簡単に変わることがあります。
もし誰かから何かを言われて、
そんなの無理だ。
と思ったときは、一度だけ立ち止まってみてください。
本当に無理なのか?
それとも、自分がそう決めているだけなのか。
その問いかけが、新しい可能性への入り口になることがあります。