WEBサイトの制作や運営などの依頼先を「価格が安いだけ」で選ぶのは危険である、ということをWeb業界の中にいる身としてお伝えしたいと思います。
ホームページやブログなどWebサイトに関わる費用はできるだけ抑えたい、だけどパソコンは苦手なので誰かにサイト制作などはお願いしたい。
特に素人の方が価格だけを最優先にすると「こんなはずでは…」ともなりかねないので、外注先・依頼先を選ぶ際の参考にしていただけると嬉しいです。
外注先を選ぶ時は納得感が必要ですが、値段の納得間だけを求めると別の部分を犠牲にしなければいけないなんてこともあります。
値段が安い【だけ】で外注先を選ぶのが危険な理由
私は日々Webのお仕事を通じて、「安い=良い」ではないのがWeb業界の常識である、と常に感じています。
Webサイト関連で何かをお願いする際、同じことをしてくれるなら費用はできるだけ抑えたいと思うのはWeb業界でお仕事をしていない方の普通の感覚です。
ですがWebの業界では「安かろう悪かろう」も多いので、ITに詳しくないパソコンは苦手と思っている方は特に注意が必要。
Web業界で「安かろう悪かろう」がある理由
なぜWeb業界で「安かろう悪かろう」が発生するかというと、Webの仕事は詳しい人、少し勉強した人なら特別な資格なしに仕事にできるから、です。
Webの世界は一般的に「知らない人」と「詳しい人」の差ははっきりしているので、知らない人からみた「詳しい人」へ仕事は依頼されます。
ただし知らない人から「少し詳しい人」「詳しい人」「プロと名乗れるほど詳しい人」「名人級に詳しい人」などの差を見極めるのはとても大変。
しかし「少し詳しい人」が「プロと名乗れるほど詳しい人」なのか?というと、必ずしもそうではないのです。
値段に加えて選ぶ理由にしてほしいこと
Web系のお仕事を外注される方にはぜひ値段に加えて、依頼先を選ぶ理由にしていただきたいことがあります。
それは依頼者である自分に向き合ってもらえそうなのかどうか?です。
Webにちょっと詳しい人なら、検索などで知識や未経験さを補いながら、依頼者さんの課題を解決することは可能です。
今の時代、知らないことでも検索すれば、「答え」はわかります。
検索して調べること自体は悪くないですし、日々変化し続ける業界なので私も検索から依頼者さんの問題の解決策を見つけていくことはあります。
ただその時に気をつけなければいけないのは、依頼者さんのスキルやリテラシーと提案する解決方法が合っているのか?の見極めや、最終的な依頼者さんの利益になるかどうか、の取捨選択ができる知識や経験、スキルがあるのか?という点です。
私が受けている相談の中でも、Webサイトの制作をお願いしてできたけど、自分では管理しきれないと駆け込まれてくるケースがとても多いです。
確かにWebサイト上ではやりたいことはできているけど、その手段が全くの素人の方に手に負えないやり方をしていた…なんてことはザラにあります。
もちろんその方にずっとメンテナンスまでお願いするのであれば、それで問題はないと思います。
ですがメンテナンスコストも限りなく少なくしたいと思われて安価なサービスを選んだのに、結局別に相談料を払うのなら意味がないですよね。
まとめ
サービス価格については予算によって出せる金額もそれぞれなので、一概に高い値段を出したほうが良いというわけでもありません。
ですが値段が安くても高くても同じ品質だろう、と考えている方は値段だけで選ぶと後からさらに出費が必要なんてこともありますので、選び方にはぜひ注意してくださいね。
次の記事ではWeb業界の値段の構造についてご紹介したいと思います。