6ゲン主義

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「6ゲン主義」って知っていますか? 3現主義は聞いたことある人が多いでしょう。5ゲン主義も聞いたことあるかも。でも今回は6ゲン主義について考えてみます。まず3現主義。これは生産現場でよく使われる言葉です。製造会社ではしばしば耳にします。現場、現物、現実。現場に足を運び、現物を手に取り、現実を自分の目で見る。問題解決、改善活動の基本中の基本です。工場ではこの姿勢が叩き込まれます。品質事故や災害(ケガ)が発生した時、まずは現場、現物、現実が最優先。本社でも商品トラブルが発生したときに、連絡を受けた若手が大慌てで騒いでいたら、経験のある先輩が「お前それ見たのか?すぐに携帯で写真撮って送ってもらえ」と3現主義的アドバイスをしたものです。

次にプラスの2ゲン。これは原理と原則。原理原則とセットで使われるケースが多いですが、あえて分けると、原理は法則やメカニズム、原則は決まりごとや規則です。まずある事象についてのメカニズムがあり、それが原理で、そこから生み出される決まりごとが原則。なんとなく自然科学や社会科学が原理で、そこから経験的に人間が導き出したのが原則って感じですね。問題が発生した場合、まず3現主義で状況をリアルに把握した上で、原理原則から外れていること(ズレ)を特定し、問題を解決します。

さて「6ゲン主義」。最後のゲンは何でしょう。それは「原点」です。でも諸説あって、人間(ニンゲン)、現金(ゲンキン)などと言う人もいます。今回は、私が以前読んだ本に従って「原点(ゲンテン)」とします。「困ったら原点に立ち戻れ」と言いますね。現場・現物・現実→原理・原則で、考え、行動し、最後は原点を確認する。組織の理念や自分の哲学に立ち返る。「なんのために議論してるんだっけ?」、「目的はなんだっけ?」、「我々の存在意義は何だっけ?」など。まさに原点です。「本来のスタート地点と方向」という感じ。

「人命第一」、「お客様本位」、「喜びの創出」など、理念は大切です。物(モノ)→理(コトワリ)→心(オモイ)。そんな流れが質の高い問題解決につながるのでしょう。リスク感度を高め、ミスを防止して業務のクオリティを上げる。それでもトラブルは起こるもの。そのときは慌てず「6ゲン主義」でいきましょう。

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