空想力

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みなさん、恐竜が絶滅した理由を知っていますか?私は子供の頃、「恐竜は哺乳類に卵を食べられたから全滅した」と信じていました。その他にも火山の噴火、隕石の衝突、氷河期の到来などの説もあったように記憶していますが、代表は「哺乳類説」でした。しかし今では「隕石説」でほぼ決着がついたようです。直径約10kmの小惑星が地球に衝突した(メキシコのユカタン半島)。その衝撃で巻き上げられた塵埃が太陽の光を遮り、全地球規模で気温が低下し、恐竜は絶滅したというシナリオ。今から約6600万年前のことです。なるほど、青梅市くらいの大きさの隕石が衝突するだけで、全地球規模で全滅するのね。おっかないですねえ。

以前放映していたNHKEテレ「奇跡の星」という番組で、いろいろ知りました。地球は様々な物体が漂う宇宙空間の真っただ中にいる。地球誕生も衝突、水の存在も衝突、恐竜の滅亡も衝突。多くのことが彗星・小惑星・隕石の衝突が原因となっています。うーん、これからもありますね。決して映画だけの世界ではありません。子どもの頃は「宇宙の果てはどうなってるんだろう?」と空想したものです。「果ての先には何があるんだろう?壁?壁のむこうは?」。空想が自然科学に対する好奇心をかきたてました。特に男児は多くが「将来は科学者になるんだ」と思っていたものです。しかし大人になると空想力は弱まるような気がします。空想する余裕がないの?妄想?では想像力と空想力とでは何が違うのか。想像力が現実的なのに対して、空想力は非現実的というのが私の印象です。空想に根拠はいらないし自由です。現実味に欠けるぶっとんだ発想ですね。だからこそ興味をそそる。

でも大人になると、このジャンプの幅が小さくなってしまう。そこで、たまにはSF小説を読みたいと思っています。正直SFは苦手です。何でもありで荒唐無稽なお話はちょっと、という私ですが、大好きな作品があるので1冊紹介させてください。『星を継ぐもの』(ジェイムズ・P・ホーガン)。物理や数学を軸に仮説を展開しつつ、物語が論理的に進行します。まさにサイエンスフィクション。読後感もかなり深い。『月面で発見された5万年を経過した死体の謎に挑む』。奇妙な冒頭の謎に心躍り、それを科学的に解明していくプロセスから目が離せない。まさに若いころの空想力が復活するような気分です。ただしSFなので科学が大の苦手な方には推薦しません。いずれにせよ、発想力を高めるために、たまには空想するのもよいと思います。というか、単純に面白い物語にひたるのは楽しいですね。

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