8総合型・学校推薦型入試 評価される志望理由書のポイント①

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コラム

□志望理由書はお見合い写真

 私は、志望理由書はお見合い写真であるとか、本の目次といって表現で生徒に説明することが多い。

お見合い写真がいっぱい来る。あなたは、それを手に取って眺めてみる。どの人がいいかな、あっちこっち見てみて、見比べてみる。この時に、「うわっ!この人いいな」ってなると、よしっ会おうっていう気になるのではないだろうか。

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推薦系入試でも、これと同じことがいえる。大学に山のように届く志望理由書。それを一つ一つチェックしながら・・・・・・・「これ!すばらしいな」って思われれば、書類審査の段階で高い評価がくだされる。

そして、今度は面接などで実際に対面する。このいい評価のついている生徒はどんな人物だろう・・・・・・。話していく中で、本当に素晴らしい人材に間違いない!って思われれば、やはりここでも高い評価がつく。


 お見合い写真はステキ。でも会ってみるとがっかり。こんなことはよくある。だからこうならないよう、志望理由書以上の存在となって面接官の前にあらわれることが重要なのである。

 冒頭書いたように、私は本の目次のたとえをすることも多い。志望理由書は、目次にすぎないのだから、その中に書いてある一つ一つのことについて聞かれたとき、目次のページをめくった時に素晴らしい内容がいっぱいつまっている本のようにならなければならない。

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面接官は、志望理由書のどの部分に興味を惹かれて質問してくるかはわからない。だから、大変かもしれないが、どこを聞かれてもしっかり回答できる内容は準備しておく必要がある。

「まるで自分の好きなマンガやドラマを語るようになりなさい」これは、私が常々言っている言葉である。

誰もが自分の大好きなマンガやドラマについて話す場合、嬉しくて嬉しくてたまらないって感じで、とめどなく話し続けるだろう。

聞いている方は、1分話を聞いただけで、その空気を感じ取ることができる。「うわーすげえ!!」ってことになる。

面接でも同じことが言える。行きたい大学、将来やってみたいこと、学びたい分野、就いて学びたい教授の研究、・・・・・・

こんなことについて、「うわーすげえ!!」ってふうに感じさせる内容を自分の中に持つことが求められるのである。

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□志望理由書は、必ずチェックしてもらうべき!

 私は、ココナラ様でも、学校でも、別のところでも、たくさんの志望理由書を見る。その内容は、本当に素晴らしいものから、多くの課題をもつものまで、随分幅が広い。

 推薦系の入試の場合、辻野の考える公式は、提出書類系で高い位置をキープし、面接系で圧倒的に他の受験生に差をつけて高得点を狙うというものである。

前も説明させてもらったが、学科試験の実力、小論文の内容などについては、入試直前期に爆発的に力が上がるということは少ない。(もちろん最後の最後まで全力を尽くし、向上をめざすことは大事)であるならば、提出書類系と面接系を絶対になおざりにしてはいけない。


 提出書類系だが、様々な課題をもつものをよく見る。

◇誤字、脱字が多い。
◇文全体の構造がおかしい。

◇書いてあることに一貫性がない。
◇繰り返しが多い。

◇字数が大幅に足りない。
◇必要な要素が入っていない。

 もちろん高校生の書くものなので、少々の表現の甘さなどがあるのは当たり前である。また、国語の課題の文章でもないので、文章構造の多少の不具合が厳密にチェックされ、減点されるということも少ないと私は考える。その点を考慮に入れても、今まで私が目にした多くの志望理由書は、かなり多くのものが不十分で、芳しい出来にはなっていない。

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 だから、必ず記述した後は、他人の目に見てもらい、アドバイスをもらう。そして、また書き直す。その繰り返しを何度も行っていくことが大事である。そして、提出書類系で高い評価を得るためには必須の作業となるのである。


□志望理由書に必要な要素

 1000字以上の長い志望理由書は別として、一般的なものなら、下に挙げた6つの要素を内容の中に入れておけば間違いない。

① 目標・夢など  
② きっかけ・経緯など  
③ なぜその大学か?  

④ 大学の求める人材(アドミッションポリシー) 
⑤ 自分の強み・やってきたことなど  
⑥ 大学や将来やってみたいこと 

では、実際にどんな風に記述していけばいいのか?その内容については、次回に譲る。

この度も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。

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