「うちの商品カタログがあるので、これをそのままサイトに載せてください」——こうしたご要望をいただくことがあります。
正直にお伝えします。カタログをそのまま載せても、売れません。
理由をお話しします。
まず、カタログとホームページでは、読まれ方がまったく違います。
紙のカタログは、興味を持った人が、手に取って、じっくり眺めるものです。営業担当が渡した。展示会でもらった。すでに関心がある状態で、腰を据えて見る。
ホームページは違います。たまたま検索で辿り着いた人が、数秒で判断する。興味がなければ、すぐ閉じる。この状況で、カタログと同じ見せ方をしても、読まれません。
次に、順番の問題です。
カタログは、商品の一覧から始まることが多い。型番、仕様、価格が並ぶ。これは、すでにその商品を知っている人には便利です。
ですが、初めて見る人には、意味が分かりません。「これは何のための商品なのか」「自分に必要なのか」——ここが分からないまま、仕様表を見せられても、判断できません。
つまり、順番が逆なのです。
Webでは、まず「これは、こういう悩みを解決する商品です」と伝える。そのうえで、詳しい仕様を見せる。この順番でなければ、伝わりません。
そして、探し方の問題もあります。
カタログはページをめくって探します。Webでは、検索したり、絞り込んだりして探します。この違いに対応していないと、お客様は目当ての商品にたどり着けません。
ここで、大切なことをお伝えします。
カタログの中身は、貴重な資産です。捨てる必要はありません。
問題は、そのままの形で載せることです。中身は活かしつつ、Webに合った形に組み直す。この作業が必要なのです。
具体的には、お客様の悩みから入る導線を作る。用途や目的から探せるようにする。商品の魅力が伝わる見せ方にする。そして、問い合わせや購入への道すじを作る。
カタログは、すでに関心のある人のための資料です。ホームページは、まだ関心のない人を、関心のある状態にするための場です。役割が違うのです。
だからこそ、カタログの中身を活かしつつ、Webに合った形に組み直すことをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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