☆　株式相場展望　－週報－　☆　　2021/3/1（日）

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マネー・副業

spyxis

2021/03/01 06:48

☆　来週の相場見通し

☆　米国市場

　先週の米国市場は乱高下となった。ダウ平均は景気敏感株が買われ、買戻しを急ぐ動きなどがあっていったん大きく上放れたものの週末にかけて大きく下落するということになった。ナスダック指数はいったん買戻しで底堅さがみられたものの、やはり金利が上昇したことが嫌気されて下値を試す動きとなった。総じて手仕舞い売りを急ぐ動きが見られ、動いた方につくということで大きな下落となったということだ。

　今週は月初の買いが期待されるものの、景況感を示す経済指標の発表も多く引き続き波乱が見られそうだ。上がるにしても下がるにしても大きな動きになりやすいということで好調な経済指標がみられれば金利が上昇して株安となり、芳しくない指標が発表されれば、金融緩和が続くということで買戻しなどが入って堅調となるということだろう。ただ、動いた方に大きく動くという傾向は変わりないだろうし、買われすぎ銘柄がまだまだ多いだけに、手仕舞い売りに押されて大きく下げることが多くなるだろう。

　今週は月曜日は建設支出やＩＳＭ（米サプライマネジメント協会）製造業景況感指数が発表され、水曜日はＡＤＰ全米雇用リポートやＩＳＭ非製造業景況感指数、地区連銀経済報告（ベージュブック）などが発表される木曜日は新規失業保険申請件数や労働生産性指数が発表され、週末金曜日は雇用統計や貿易収支、消費者信用残高が発表される。

☆　日本市場

　先週の日本市場は連休の谷間となった月曜日こそ大きく反発となったものの、その後は米国の金利上昇からの株価の下落に合わせるように下値を試す動きとなった。水曜日に米国株安などを受けて大きく売られ、木曜日に一気に戻したものの週末に売り直されて大きく下落、日経平均は29,000円を割り込んでの引けとなった。

　今週の日本市場は引き続き冴えない展開となりそうだ。週初こそ先週末の大幅下落の反動や米国株の落ち着きもあって買い先行となるのかもしれないが、一気に30,000円を回復ということにはならなそうだ。週末に日銀のＥＴＦ（上場投資信託）買いがみられたことで少し安心感は出たのだろうが、買われすぎ銘柄が多いだけに再度金利の上昇などが見られれば売り直されるということになるのだろう。

　押し目なのか下落の始まりなのかが問題であるが、これまで、特に昨年の暴落以来、月末安、月初高という傾向にある。理由は諸々言われているが、結局は積み立て投資などの影響で日経平均に寄与度の高い値動きの軽い銘柄が買われるということなのだろう。ただ、今回も同様に考えるのはまだ時期尚早で、米国の経済指標などに反応して米国金利の上昇がみられ、日本でも国債利回りの上昇がみられると買われすぎ銘柄を中心に再度大きく売られることになるのだろう。

　今週は月曜日に新車・軽自動車販売台数が発表され、火曜日には完全失業率、有効求人倍率、法人企業統計、マネタリーベースが発表され、10年国債の入札がある。木曜日は輸入車販売や社名別新車・軽自動車販売、消費動向調査が発表され、金曜日は２月上中旬の貿易統計が発表される。

☆　一目均衡表　テクニカル分析

・ＮＹダウ

　25日移動平均を割り込む結果となった。かろうじて基準線にはサポートされているものの遅行スパンがローソク足を割り込む、ローソク足の下落に合わせて下値を試す動きになりそうで、いったんは75日移動平均線や雲の下限までの調整となるのだろう。

　予想レンジ　　29,800ドル～31,200ドル

・ナスダック指数

　25日移動平均線や基準線を割り込み、戻してもその水準が上値となって75日移動平均線や雲の水準まで下落となった。遅行スパンもローソク足を割り込んでおり、75日移動平均を割り込むかどうかが注目される。割り込むようであれば、雲の下限の水準までの下落となるのだろう。

　予想レンジ　　12,500ｐｔ～13,600ｐｔ

・日経平均

　アイランドリバーサルの窓埋めから週末に大きく下落となった。基準線と25日移動平均線を割り込んだがここで下げ止まるかどうかというところだ。遅行スパンがローソク足を意識したところで下げ止まっており、いったんは底堅さがみられるかもしれない。ただ、週初から軟調となるようであれば雲や75日移動平均線までの調整はあるだろう。

　予想レンジ　　28,000円～30,000円