堅調ながらも上値の重い展開か!?

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マネー・副業
日々是相場 -朝刊-2020年11月30日(月)
NYダウ    29,910.37 △ 37.90
NASDAQ  12,205.85 △ 111.44
CME(シカゴ市場)日経平均先物終値 26,775 円 △ 145 円
NY為替      104.06 円 ▼ 0.39 円
日経平均  26,644.71 円 △ 107.40 円
本日の「朝一番!」動画

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☆ 米国市場 ☆
連休の谷間で閑散だが堅調
 感謝祭の祝日の谷間で短縮取引とあって閑散とした中で、持高調整の買戻しなどもあって堅調となった。ダウ平均は上げ一服感が出ているが、ナスダック指数やS&P500指数は高値更新となるなど、売り急ぐ動きが見られず、ちょっとした買いが株価を押し上げる展開となった。
 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中でワクチン実用化の時期が早まるとの見方もあり、景気への懸念も見られず、買戻しを急ぐ動きも出ている。ただ、買われすぎ銘柄が再度買われるということでもなく、売られすぎ銘柄が買い直されての動きであり、まだまだ波乱もありそうだ。
 個別にはインテルやアップル、アルファベットやアマゾン・ドット・コムなどハイテク銘柄の一角が堅調、ハネウェルなど景気敏感株も高いものがみられた。一方、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中でディズニーやシェブロンが売られ、金利低下もあってJPモルガン・チェースなど金融株も冴えない展開となった。
☆ 本日の相場 ☆
 先週末の日本市場は週末の手仕舞い売りに押されて売り先行となったものの買戻しなどから堅調となった。買われすぎ銘柄の中にはさらに買われるものも多く、相場全体は停滞気味だが、指数だけが高いという状況となった。
 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないが特に材料視されることもないようだ。ただ、主要都市での時短要請などが進み「GoToキャンペーン」の見直しなどが取り沙汰されており、このまま感染拡大が止まらないようであれば、景気への警戒感から売られるだろう。買われすぎ銘柄がさらに買われているのだが、買戻し一巡となったものから売られるということになるだろう。
 26,500円を超えることはないかと思ったが意外に強い相場となっている。ただ、さすがに目先的な過熱感が強い銘柄も多く、手仕舞い売りに押されることになるだろう。週末の夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高いので、上値を試す場面もあるのだろうが、寄り付きからの買戻しが一巡となると手仕舞い売りに押されると思う。少し先を見ると25,000円や24,500円までの調整はあるのではないかと思う。
☆ 本日の注目点 ☆
10月の鉱工業生産指数速報値(経産省、8:50)
10月の商業動態統計(経産省、8:50)
東証2部上場=バリオセキュア
10年物利付国債の入札(財務省、10:30)
10月の建設機械出荷額(建設機械工業会、13:00)
10月の自動車輸出実績(自工会、13:00)
10月の住宅着工(国交省、14:00)
11月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI、10:00)
11月の中国非製造業PMI(10:00)
フィリピン、インドが休場
11月の独消費者物価指数(CPI)速報値
11月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(23:45)
10月の米仮契約住宅販売指数(1日0:00)
海外8~10月期決算=ズームビデオコミュニケーションズ
☆ 銘柄ニュース ☆
新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気する動きに
クボタ(6326) 2,135 △ 4
 植物工場のベンチャー企業と資本業務提携すると新聞で報じられた。レタスの新工場向けに空調や水処理などの儀医術を供与するほか、植物工場を外部に販売する際の販路開拓でも協力する。
トヨタ(7203) 7,252 ▼ 49
 タイとインドネシアで東南アジアで初めて電気自動車(EV)を発売したと新聞で報じられた。小型多目的スポーツ車(SUV)の新型車で日本から完成車を輸入して販売する。
コニカミノルタ(4902) 346 △ 6
 光計測器を開発製造するフィンランド企業を買収すると発表した。計測機器の事業拡大を加速する狙い。
小野薬(4528) 3,297 △ 5
 がん免疫薬「オプジーボ」が肺がん治療で最初に投与できる「1次治療薬」として国兄で適応追加承認を取得したと発表した。オプジーボと同じがん免疫薬と化学療法の両方もしくは、いずれかとの併用療法になる。
豊田織機(6201) 7,760 ▼ 10
 自社開発した冷房部品が米テスラの多目的スポーツ車(SUV)に採用されたと新聞で報じられた。従来製品より冷房能力を4割高めた。
王子HD(3861) 477 ▼ 4
 バイオベンチャーと資本業務提携をすると発表した。同社が持つ木質由来の医薬品開発の知見やノウハウを取り込み、医薬品関連事業を強化する。
☆ 本日の銘柄 ☆
本日の投資戦略
世界的な金余り相場が続く中でさらに金融緩和が進むという見方もあって堅調な地合いが続いているが、逆に4年前とは違って債券から株式へのシフトが見られないということになりそうだ。株式内での資金移動ということになればこれまで買われていたものが売られるということになるのだろう。
外国人が日本株を買っているという見方もあるが、裁定取引のようなものも多いのではないかと思う。債券から株式へのシフトというよりは債券代替銘柄として高配当利回り銘柄などが買われているのではないかと思う。景気がこれ以上悪くならないということであれば、売られすぎ銘柄が買われるということになるのだろうし、高配当利回り銘柄などが物色されそうだ。
引き続き銀行株や商社株など売られすぎ高配当利回り銘柄に注目だが、12月決算の高配当利回り銘柄は値持ちのいい展開が続いており、買い直される場面も期待される。キヤノン(7751)やブリヂストン(5108)、JT(2914)などはある程度買われてきているが、25日移動平均線に絡むようなところでは注目できる。また、依然として出遅れている明治HD(2269)やヤクルト(2267)、日清食品(2897)も注目される。
キヤノン(7751)は底値圏での動きが続いている。円高傾向にあることも気がかりでもあるが、25日移動平均線などのサポートが確認されれば底入れ確認となって上値を試すことになるのだろう。

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