日々是相場 -朝刊-2020年11月13日(金)
NYダウ 29,080.17 ▼ 317.46
NASDAQ 11,709.59 ▼ 76.84
CME(シカゴ市場)日経平均先物終値 25,280 円 ▼ 80 円
NY為替 105.10 円 ▼ 0.18 円
日経平均 25,520.88 円 △ 171.28 円
本日の「朝一番!」動画
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☆ 米国市場 ☆
ロックダウンも取りざたされてダウ平均は大幅安
朝方発表された新規失業保険申請件数は予想よりも改善したが、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることから目先的な景気後退が懸念され、ロックダウン(都市封鎖)も示唆されていることなどから売り先行となった。堅調となる銘柄も散見されたが、追加経済対策の遅れなども取りざたされ、目先的な過熱感も強いことから売り急ぐ動きとなった。ダウ平均は大幅下落、ナスダックは軟調となった。
4年前の大統領選挙後は債券から株式への資金シフトがみられたが、今回はそこまで鮮明に見えているということでもない。低金利が続くということで債券を保有したままという投資家も多いのだろう。ただ、金利水準が一段上昇したことで許容されるPER(株価収益率)の水準が低下した結果、PERの修正が生じ、買われすぎていたハイテク銘柄などが調整となっている。業績相場が期待されないことで調整が続くと思われる。
個別にはダウ平均採用銘柄ではユナイテッドヘルスとジョンソン・エンド・ジョンソンの2銘柄だけが高く、大きく下落した反動でズームが大幅高となった。一方、インテルやボーイングなど総じて軟調となり、アップルやアマゾン・ドット・コムなどハイテク銘柄も総じて軟調だった。
☆ 本日の相場 ☆
昨日の日本市場は米国株が相変わらずまちまちとなる中で引き続き買戻しを急ぐ動きから買い先行となった。25,500円の節目を抜けて上値を試す動きとなったが、TOPIXは冴えない展開となり、上値も限定的となった。引き際に買い直されて25,500円を抜けたが、日経平均に影響の大きな銘柄の買戻しだけという感じで中身のない上昇となり、TOPIXは軟調だった。
米国市場が軟調となったことや前日までの急騰の反動から本日の日本市場は冴えない展開になりそうだ。目先的な過熱感が強いことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大も嫌気されるものと思われる。ただ、日経平均に影響の大きな銘柄などを中心に空売りが積み上がっている銘柄も多く、買戻しを急ぐ動きで指数を支えるような場面もありそうだ。オプションSQ(特別清算指数)算出後に買戻しが入らないと大きな下落となることもありそうだ。
昨日は25,500円をキープしたが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られており、25,500円が上値とされることになりそうだ。まずは25,000円台固めということなのだろうが、オプションSQに絡むヘッジの先物買いなどがなくなり、指数に影響の大きな銘柄に買戻し一巡感が強まると一気に調整ということもありそうで、24,500円や24,000円までの下落もあるだろう。
☆ 本日の注目点 ☆
3カ月物国庫短期証券の入札(財務省、10:20)
10月の投信概況(15:00)
株価指数オプション11月物の特別清算指数(SQ)算出
4~9月期決算=ヤクルト、日本郵政、SMC、Jディスプレ、かんぽ生命、ゆうちょ銀、オリンパス、三菱UFJ、三井住友FG、第一生命HD、T&D
1~9月期決算=大塚HD、DIC、BASE
10月の米財政収支(4:00)
ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が討議に参加(4:00)
7~9月期のマレーシア国内総生産(GDP)
9月のユーロ圏貿易収支(19:00)
ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が講演(21:00)
10月の米卸売物価指数(PPI、22:30)
11月の米消費者態度指数(速報値、ミシガン大学調べ、14日0:00)
☆ 銘柄ニュース ☆
本格的な調整となるか
TOKAI HD(3167) 1,086±0
静岡県東部でビルメンテナンス事業を展開する企業を子会社化したと発表した。同社が培った技術ノウハウを継承し、静岡県全域でビルメンテナンス事業を展開するほか、中京圏など県外への事業拡大も目指す。
富士通(6702) 13,410 △ 160 、 ペプチド(4587) 5,140 △ 20
他の2社と共同出資でコロナウイルス治療薬を開発する新会社を設けたと発表した。自社のバイオ医薬開発ノウハウに高速コンピューター分析技術を組み合わせ、研究開発を迅速にする。
丸 紅(8002) 609 ▼ 22
ディーゼルエンジンの排出ガスを抑える装置を発売したと発表した。二酸化炭素を最大2割、一酸化炭素をどう5割減らせるという。
伊藤忠(8001) 2,709 ▼ 16
フランスの環境事業大手などと共同でサウジアラビアの廃棄物処理会社を買収したと発表した。同国でノウハウを積んで廃棄物処理の拡大を目指す。
シスメックス(6869) 10,450 △ 60
鼻の奥の粘液から新型コロナウイルス感染を判定できる抗原検査キットを発売すると新聞で報じられた。抗原検査薬について薬事承認を取得した。最短17分で結果が分かることから医療機関のほか空港の検疫検査などでの活用も見込まれる。
Ciメディカル(3540) 7,410 ▼ 80
新潟県の新電力を子会社化したと発表した。全国で新電力の買収を加速しており、歯科医院などへの電力供給を増やしている。
☆ 本日の銘柄 ☆
本日の投資戦略
米国では景気敏感株買い、ハイテク銘柄売りの流れが一服となったようだが、日本市場では昨日もまだ買われすぎ銘柄が買われる流れが続いていた。オプションSQに絡む先物買いというよりは、先物の代わりに指数に影響の大黄な銘柄が買われているというような雰囲気もあり、SQ後の動き次第では売り急ぐような場面もあるかもしれない。
買われ過ぎ感が強いだけに空売りが入り、空売りが入ると買戻しで割高まで買われるという図式で指数を押し上げてきた流れがどこかで逆回転を始めるとこれまで24,000円を超えると急落するというパターンになるだろう。債券からの資金シフトなどがみられないと、SQ決定後に日経平均に影響の大きな銘柄から売られるということもありそうだ。
引き続き銀行株や商社株など売られすぎ銘柄の戻りに期待する。ただ、急に戻した銘柄などは戻り一服となるものも出てきそうで、明治HD(2269)など戻り切れていない食品株や日本食品化工(2892)など割安感が出てきた食品株などに注目だ。
日本食品化工(2892)は75日移動平均線を下回り、調整が本格化する可能性もある。ただ、雲の下限水準での底堅さが確認されると再度75日移動平均線を抜けて戻りを試すことになるのだろう。