☆　株式相場展望　－週報－　☆　　2024/1/28（日）

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マネー・副業

spyxis

2024/01/29 08:30

☆　今週の相場見通し

☆　米国市場

　先週の米国市場は好調な決算発表なども多く総じて堅調な展開となった。それでも特に利下げを急がせるような経済指標の発表などは見られず、経済指標も株式市場も堅調なのだが上値が重いというような展開となった。個別に好決算を発表して買われても長続きせず、買い一巡後は上値も重くなるという状況で、ダウ平均なども総じて堅調なのだが上値が重いという展開だった。

　今週はＦＯＭＣ（公開市場委員会）が開催されるが、特に金融政策に変更はないと思われる。ただ、利下げが遠のくような発言が見られれば買い一巡となったものから売られそうだ。また、半導体関連銘柄などに買い一巡感も強まり、冴えない展開となるのではないかと思う。インフレ懸念も景気後退懸念も薄れ、「適温相場」も期待されるところでもあるが、好調な決算を発表してもある程度織り込まれているということで買いが続かず、上値の重さが嫌気されて手仕舞い売りに押されるというような状況なのだと思う。月末・月初の持高調整でここまで買われたものが売られ、売られたものが買われるような展開になるのだと思う。指数自体は上値の重い展開から調整となるだろう。

　今週は火曜日にＳ＆Ｐコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数や雇用動態調査（ＪＯＬＴＳ）、消費者信頼感指数が発表され、水曜日はＡＤＰ全米雇用リポートや雇用コスト指数、シカゴ購買部協会景気指数が発表される。木曜日早朝にＦＯＭＣ（公開市場委員会）の結果が発表され、パウエルＦＲＢ（連邦準備制度理事会）議長の記者会見が行われ、夜には労働生産性指数や新規失業保険申請件数、ＩＳＭ（米サプライマネジメント協会）製造業景況感指数、建設支出が発表される。金曜日は雇用統計や製造業受注、消費者態度指数が発表される。

☆　日本市場

　先週の日本市場は日銀の金融緩和継続が発表されるまでは買い戻しで押し上げられたが、結果が発表されると手仕舞い売りに押され、材料出尽くし感や早期のマイナス金利解除など金融緩和の終了が示唆されると下値を試す動きとなった。

　いったん高値を付けたということで調整が続くと思われる。底堅さが見られても上値は重いという状況であり、好調な決算を発表してもある程度は織り込み済みとなると思う。半導体関連銘柄など買われすぎ感が強い銘柄が決算発表などをきっかけに売られるということもありそうで、月初の買いやＮＩＳＡの買いでどこまで支えられるかということになるのだろう。

　決算発表が本格化するなかで、好調な決算となっても買われすぎ感が強い銘柄などは出尽くしとなりそうだ。米国でのインフレ懸念や景気後退懸念、そして中国の景気動向などを気にしながら手仕舞い売りに押されるものも多くなりそうだ。空売りも減少気味であり、買い戻し一巡となったものから売られ、指数も下値を試すことになるのだと思う。

　今週は火曜日は失業率や有効求人倍率などが発表され、水曜日は日銀金融政策決定会合の主な意見や鉱工業生産指数、商業動態統計、建機出荷額、住宅着工統計、消費動向調査の発表がある。木曜日は新車軽自動車販売台数が発表され、金曜日はマネタリーベースが発表される。

☆　一目均衡表　テクニカル分析

・ＮＹダウ

　堅調な地合いが続いており高値更新とはなっているが上値も重くなっている。25日移動平均線や基準線のサポートを確認しながら上値の重い展開が続くか、いったん25日移動平均線や基準線を割り込んで雲までの下落もあるかもしれない。

　予想レンジ　　36,800ドル～38,200ドル

・ナスダック指数

　高値更新となったが、上値の重さから調整感が出ている。25日移動平均線や基準線までの調整もあるだろう。

　予想レンジ　　15,000ｐｔ～15,600ｐｔ

・日経平均

　高値更新となったが、長い上髭線で当面の高値となったものと思われる。今度は36,000円が上値となり、下値模索なのだと思う。

　予想レンジ　　35,500円～36,000円

・ＴＯＰＩＸ