☆ 今週の相場見通し
☆ 米国市場
先週の米国市場はいったん手仕舞い売りに押されたものの、CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)が想定以上に落ち着いたことなどを好感して買われ、大幅高となった。FRB(連邦準備制度理事会)の利上げが継続するということには変わりないのだが、物価高による景気後退懸念が薄れたことで買い戻しを急ぎ動きなどもあって総じて大きな上昇となった。
目先的な底入れ感がさらに強まり、本格的な戻り相場との見方も出ている。ただ、これまでのゴルディロックスバブルが再来するということでもなく、買い戻し一巡となった割高銘柄から売り直されるのではないかと思う。ここで利上げスピードが鈍化したからといって利上げが終わるわけでなく、FRBの資産圧縮も止まるわけでない。金利上昇から信用収縮の気配が見られるようなことがあれば一気に売られることになるだろう。今週は住宅関連の指標や景気指標の発表もあり、こうした経済指標の発表や地政学リスクなどを取りざたさして調整となるだろう。
今週は月曜日にニューヨーク連銀製造業景気指数やNAHB(全米住宅建設業協会)の住宅市場指数発表され、火曜日は住宅着工件数や鉱工業生産・設備稼働率が発表される。水曜日は小売売上高や企業在庫が発表され、木曜日未明にFOMC(公開市場委員会)議事要旨が発表される。木曜日夜には新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景気指数が発表される。
☆ 日本市場
先週の日本市場は飛び石連休やお盆休みを控えて冴えない展開となり、28,000円水準を上値に冴えない展開となったが、日本市場が休場中に米国株が大きく上昇したことやオプションSQ(特別清算指数)に絡んでの買い戻しなどもあって大幅高となった。それでも、日経平均は一気にこれまでの3月や6月の高値を抜けたが、指数に影響の大きな銘柄の買い戻しなどで指数が押し上げられた面もあり、TOPIXは上値も限られた。
先週は特に買い上がる材料があるということでもなく、大きな上昇となったが、今週も買えない材料が多いだけに空売りが積み上がっての上値追いが期待される。上がるから買うというような雰囲気だったが買い戻しが主体だったのではないかと思われ、買い戻し一巡となったものから売られるのではないかと思う。
米国でも買い戻しが進んだということであり、ここからは買われすぎ銘柄を中心に買い戻し一巡となったものから売り直されそうだし、日本でも買われすぎ銘柄を中心に指数先行で売られる場面も多くなると思う。中国リスクなどが取りざたされればリスク回避の流れて大きな調整となるだろうし、上値が重くなると買えない材料を探して売り急ぐことになると思う。
今週は月曜日にGDP(国内総生産)速報値や鉱工業生産確報値が発表され、水曜日は機械受注や貿易統計が発表される。週末金曜日には消費者物価指数(CPI)が発表される。