瓶を捨てろ。AI時代に教育者が手放すべきもの

瓶を捨てろ。AI時代に教育者が手放すべきもの

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コラム
「AIが子どもたちから考える力を奪う。」

そんな声を耳にすることがあります。しかし、その議論の前に、私たちは一つ考え直さなければならないことがあります。

それは、「新しい技術を、古い価値観のまま見ていないか」ということです。

ある言葉があります。

「素晴らしい教師は、ペーパークリップだけでも文学を教えられる。テクノロジーもまた、道具の一つに過ぎない。」

つまり、本当に重要なのはAIそのものではありません。使う人の発想です。

「プリマー」という物語には、知識を与えてくれる装置が登場します。しかし、その作品が伝えたかったのは、「知識が増えれば人は賢くなる」という単純な話ではありませんでした。

経験し、悩み、考え、自分で意味を見つける。その過程を飛ばしてしまえば、人は本当の意味で成長できないというメッセージです。

だからこそ、教育でAIを使うときも、「何でも答えを教えてくれる便利な機械」にしてはいけません。

歴史なら「なぜこの人物はこんな決断をしたのだろう」、国語なら「この登場人物はなぜこう感じたのだろう」と問いを深めるために使う。

AIは考える代わりではなく、考える時間を豊かにする存在であるべきなのです。

この考え方を突き詰めた結果、生まれたのが「AIチューター」という発想でした。

しかし、その構想が広がる一方で、世界中の学校は真逆の決断を下します。

「ChatGPTを禁止する」。

なぜ教育現場は、世界を変えるかもしれない技術を拒んだのでしょうか。

(続く)
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