学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”⑱

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コラム

大人びた言葉の中に、幼い心があった子


リナは、大人びた話し方をした。

ニュースを見て意見を言う。

本を読んで社会を批評する。

先生と議論もできる。

周囲の大人は言った。

「しっかりしているね」

でも、リナは夜、一人でぬいぐるみを抱いて泣いた。

友達に冷たいことを言われた。

先生に軽く注意された。

母親が少しため息をついた。

それだけで、世界が終わるほど傷ついた。

大人は、リナの言葉を聞いて、心も大人だと思った。

でも、知識と心の年齢は同じではなかった。

ある日、カウンセラーが言った。

「難しいことを考えられるのと、傷つかないことは別だよ」

リナは、その言葉で泣いた。

初めて、泣いていい場所を見つけたからだった。

翌日、リナは学校に行かなかった。

でも、母親にこう言った。

「今日は休む。でも、逃げたんじゃなくて、心を冷ます日にする」

母親はうなずいた。

リナは少しだけ、子どもに戻れた。
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