学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”⑲

学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”⑲

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コラム

学校に行けないのに、学び続けていた子


カイは、不登校だった。

朝になると体が動かない。

制服を見ると気持ち悪くなる。

学校の門を想像するだけで、胸が詰まる。

先生は心配した。

「学習の遅れが心配です」

母親も心配した。

「このまま勉強しなくなったらどうしよう」

でも、カイの机には本が積まれていた。

数学。

哲学。

生物。

プログラミング。

夜になると、カイはそれらを読んでいた。

動画を見て、コードを書き、分からない言葉を調べていた。

学校へは行けない。

でも、学ぶことをやめたわけではなかった。

ある日、母親が聞いた。

「学校には行けないのに、どうして勉強はできるの?」

カイは答えた。

「学校は、僕を評価する場所だから怖い。学ぶことは、世界を知ることだから怖くない」

母親は、その違いを初めて知った。

不登校は、学びの終わりではないことがある。

学校という形に、心が耐えられなくなっただけのこともある。
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