ギフテッド・2E・不登校を、叱る前に見たい視点

ギフテッド・2E・不登校を、叱る前に見たい視点

記事
コラム
学校で「問題児」と呼ばれる子がいます。

授業中にじっとしていられない。
先生の説明にすぐ口を挟む。
納得できないルールに反発する。
興味のない課題にはまったく取り組まない。
友だちとの会話がかみ合わない。
集団行動で浮いてしまう。

こうした姿だけを見ると、大人はつい思います。

「わがままなのではないか」
「我慢が足りないのではないか」
「家庭でしつけができていないのではないか」

でも、私はそこで一度立ち止まりたいと思っています。

その子は、本当にただの問題児なのでしょうか。

もちろん、すべての子をギフテッドだと言いたいわけではありません。

困った行動には、支援や指導が必要な場合もあります。

けれど、学校で「問題」と見なされる行動の中には、その子の才能や特性が隠れていることがあります。

たとえば、先生の説明に口を挟む子。

これは「話を聞けない子」に見えるかもしれません。

でも、本人の中ではすでに説明の先を考えていたり、矛盾に気づいていたりすることがあります。

納得できないルールに反発する子。

これは「反抗的な子」に見えるかもしれません。

でも、本人の中では「なぜそれをしなければいけないのか」という問いが本気で生まれていることがあります。

興味のあることには何時間も集中するのに、宿題や単純作業はまったく進まない子もいます。

大人は「できるのにやらない」と言います。

けれど実際には、「できる分野」と「できない分野」の差が非常に大きい子なのかもしれません。

これが、いわゆる2Eの子どもたちにも見られる姿です。

高い知的好奇心や理解力を持ちながら、書字、処理速度、感情調整、集団行動、感覚過敏などで困難を抱えている。

そのため、学校では「賢いのに扱いにくい子」「できるはずなのにやらない子」と見られてしまうことがあります。

でも、その見方は子どもを追い詰めます。

子ども自身も苦しんでいます。

「なぜ自分はみんなと同じようにできないのか」
「なぜ分かっているのに、動けないのか」
「なぜ怒られてばかりなのか」

そうやって、自分の才能より先に、自分の欠点ばかりを見るようになってしまうのです。

私は、学校で問題児と呼ばれる子ほど、まず「何に困っているのか」を見たいと思っています。

叱る前に、観察する。

直す前に、理解する。

その子の中で何が起きているのかを考える。

これは甘やかしではありません。

才能を守るための支援です。

子どもは、自分を理解してくれる大人に出会ったとき、少しずつ変わります。

「あなたはだめな子ではない」
「ただ、今の環境と合っていない部分がある」
「あなたの強さと苦しさを、両方見ていこう」

そう伝えられた子は、自分を責めるだけの場所から少し離れることができます。

問題行動の奥には、未整理の才能があるかもしれません。

反抗の奥には、強い正義感があるかもしれません。

不登校の奥には、学校の型に収まりきらない問いがあるかもしれません。

私は、そういう子どもたちを「問題児」として終わらせたくありません。

大人が見る角度を変えれば、その子の未来は変わります。

子どもを変える前に、まず大人の見方を変える。

そこから、ギフテッド・2E・不登校の支援は始まるのだと思います。
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