学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”⑳

学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”⑳

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コラム

問題児という名前のラベル


ある学校に、不思議な機械が導入された。

子どもの特性を読み取り、ラベルを貼る機械だった。

ある子には「落ち着きがない」。

ある子には「協調性がない」。

ある子には「反抗的」。

ある子には「やる気がない」。

ある子には「扱いにくい」。

先生たちは便利だと言った。

「これで指導しやすくなります」

ある日、一人の少年が機械の前に立った。

機械はしばらく動かなかった。

やがて、たくさんのラベルを吐き出した。

「好奇心が強すぎる」

「正義感が強すぎる」

「退屈に弱い」

「失敗が怖い」

「感覚が鋭い」

「理解が速い」

「書くのが遅い」

「孤独を感じやすい」

「問いが深すぎる」

「学校のサイズに合っていない」

先生は困った。

「結局、この子は何なんですか」

機械は最後に、一枚だけ白いラベルを出した。

そこには、こう書かれていた。

「まだ、理解されていない子」

先生はそのラベルを見つめた。

少女も見つめた。

そして初めて、問題児という名前が、子どもの名前ではないことに気づいた。
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