学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”⑮

学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”⑮

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コラム

先生を困らせたかったわけではない子


ソウタは、先生をよく困らせた。

説明の矛盾を指摘する。

教科書の記述に疑問を出す。

「それは例外があります」と言う。

先生は言った。

「授業を進めさせてください」

ソウタは黙った。

困らせたかったわけではない。

むしろ、授業に参加しているつもりだった。

疑問が出るのは、聞いているから。

矛盾に気づくのは、考えているから。

でも学校では、それは参加ではなく妨害になった。

ある日、ソウタは質問をノートに書くことにした。

一週間で、四十三個になった。

先生に見せると、先生は言った。

「すごいね。でも、今は全部には答えられないな」

ソウタは尋ねた。

「では、いつなら答えられますか」

先生は笑った。

その「いつ」は、結局来なかった。

ソウタはノートの表紙にこう書いた。

『あとで、という名前のゴミ箱』
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