トヨタ 20系ヴェルファイア の純正リアモニター(フリップダウンモニター)、トヨタ品番 86680-58130-B0(パナソニック製 CV-RT22J1AJ)の診断と修理を、ココナラ経由でご依頼いただきました。
結論から言うと、原因は基板上の小さなチップ抵抗1個の断線で、部品を交換したところ、車両で正常に動作するようになりました。
同じ症状でお困りの20系アルファード/ヴェルファイアのオーナー様、整備に携わる方の参考になれば幸いです。
■ 対象の車種とモニター
・ 車種:トヨタ 20系ヴェルファイア(2012年式)
・ 機器:純正リアモニター(天井のフリップダウンモニター、9型)
・ トヨタ品番:86680-58130-B0
・ メーカー型番:パナソニック CV-RT22J1AJ(ライトグレー)
・ 同シリーズ:CV-RT22J0AJ(ベージュ)※色違い
・ 電源:DC12V
・ 接続:ナビ・アンプと光通信(MOST)でつながる
モニター背面のラベルに、トヨタ品番(86680-58130-B0)とパナソニックの型番(CV-RT22J1AJ)が記載されています。
■ 症状
・ 電源が全く入らない
・ 画面が開かない(エンジンをかけても自動で開かない)
・ オーディオ・ナビの音も出ない
・ ナビの診断画面で「REAR:未接続」
20系アルファード/ヴェルファイアでは、リアモニターが止まると、光通信でつながったオーディオ全体の音まで出なくなることがあります。今回も、音が出ないことが大きな困りごとでした。車両側のヒューズは正常でした。
■ 診断の流れ
1. コネクタの端子を調べる
このモニターは、コネクタの端子の割り当て(どの端子に電源が来るか)が公開されていません。そこで、まずはコネクタの端子を一つずつ測定し、電源が入る端子を確かめるところから始めました。
2. 分解して基板を確認
背面のカバーを外し、メイン基板を取り出して表と裏を確認しました。焼け、部品の膨らみ、液漏れなど、目で見て分かる異常はありませんでした。
3. 通電して電源回路を追う
安定化電源で電源を加えて確認したところ、電源は内部の回路まで届いているものの、電源回路が起動していない状態でした。
なお、このCV-RT22J1AJは単品の台上では起動を再現できないため、ここからは測定で故障箇所を絞り込んでいきました。
4. 怪しい部品を測定で突き止める
起動に関わる回路の部品を一つずつ測っていったところ、チップ抵抗1個の断線が見つかりました。
顕微鏡で見ると、この抵抗の両端の電極が、周りの部品より黒ずんでざらついていました。車内の熱や湿気による劣化の可能性があります。
■ 修理
同じ値・同じサイズのチップ抵抗を取り寄せ、交換しました。
1. 元の抵抗を取り外し、パッド(はんだ付けの土台)をきれいにする
2. 新しい抵抗をはんだ付けする
3. 取り付け後、抵抗値を確認する
■ 結果
このモニターは単品では動作を確認できないため、組み立ててお客様にお返しし、車両に取り付けて確認していただきました。電源・映像・開閉・音声とも、正常に動作したとのご報告をいただきました。
■ まとめ
・20系ヴェルファイアの純正リアモニター(86680-58130-B0/CV-RT22J1AJ)の「電源が入らない・開かない・音が出ない」症状は、基板上のチップ抵抗1個が原因のことがあります。
・単品で動作を確認できない機器は、測定で故障箇所を絞り込み、最終確認は車両で行います。
・同じ症状でも、原因が同じとは限りません。まずは診断から承っています。
■ 診断・修理のご相談
ココナラで、電気・電子機器の不具合診断と修理をお受けしています。
20系アルファード/ヴェルファイアのリアモニターをはじめ、車載機器のご相談もどうぞ。
「まずは写真でご相談ください」。症状や機器の写真をお送りいただければ、診断の可否とお見積りをご案内します。
※掲載にあたり、ご依頼者様の了承をいただいています。