これまでトマト栽培ハウスの自動収穫、水中ROVのバルブ操作をご紹介してきました。今回は水産編です。円形水槽4基を備えた循環ろ過式(RAS)の陸上養殖設備を、水の流れから魚の成長まで3Dで動かしました。
■ 何を作ったか
・直径6m×水深1.2mのFRP円形水槽4基(総水量160m³)
・水槽の排水を、ドラムフィルタ → ポンプ槽 → 生物ろ過槽2基 → 脱気塔 → UV殺菌 → 酸素溶解コーン と通して、水槽へ戻す循環
・給水は水槽の壁にある接線方向のノズルから。水が回転流をつくり、魚はその流れに沿って泳ぐ
・各水槽の自動給餌機から餌を撒き、魚が食べる
・酸素は酸素発生器から酸素溶解コーンへ送る
画面の右上には、経過日数・平均体重・総生物量・飼育密度・日給餌量・アンモニア・溶存酸素・酸素発生器の負荷を表示しています。これらは、シミュレーションの中で実際に計算している数字です。
■ 見せ方で工夫したこと
陸上養殖の設備は、水槽もろ過設備も配管でつながっていて、全部を一度に見せると流れが追えません。そこで、
①床に水槽と設備の位置を描く
②水槽と建屋、③循環設備と配管、④通水、⑤稼働 と、工程ごとに順番に組み上げる
という流れにしました。通水の場面では、配管の中を水が流れる向きを光る輪で示しています。
円形水槽は、水面の模様を回転させて回転流を表現し、魚群も同じ向きに回遊させています。
■ 水質も計算しています
100日間の稼働を、簡単な計算モデルで動かしています。尾数12,000、平均体重150gからスタートし、日間成長率や餌料効率から、給餌量と体重を日ごとに計算します。
・餌からアンモニア(TAN)が出て、生物ろ過槽が処理する。ろ過槽の働きが育つ立ち上がりの時期は、アンモニアが一時的に高めになる
・魚が増えるほど酸素を使い、酸素発生器の負荷が上がる
この条件だと、100日後は平均体重が約500g、総生物量が約6トン、酸素発生器の負荷が9割強になります。「どのあたりで設備の余裕が少なくなるか」が、数字の動きで見えてきます。
■ どんな場面で使えるか
・陸上養殖の設備を検討中で、配置や水の流れを関係者と共有したい
・補助金の申請や稟議で、導入後のイメージを伝えたい
・展示会や営業で、自社の設備を短い動画で見せたい
・新しく入った人に、循環ろ過の仕組みを説明したい
■ 制作のご相談について
このような3Dシミュレーション動画の制作を、ココナラで承っています。
レイアウト図や写真からでも作成できます。まずは見積り相談で、見せたい設備や工程をお聞かせください。
※動画は説明用のモデルです。数値は尾数・水量・水温などを仮定した簡易モデルの計算値で、実機の能力や養殖成績を示すものではありません。