50代・60代からの働き方。答えを探す前に、自分の声を聴いてみる。
「相談したい気持ちはあるけれど、何を相談すればいいのか分からない」
そんなことはありませんか。
今の仕事を続けるべきか。
定年後はどうするのか。
転職か、再就職か。それとも起業か。
これまでの経験を活かして、誰かの役に立てることはないだろうか。
いろいろ考えてはいるものの、なかなか答えが出ない。
だからといって、誰かに相談するほどのことでもないような気がする。
実は、そんなときこそ、誰かと話してみる意味があるのではないかと思っています。
今回は、私が行っている個別相談について、少し具体的にお話しします。
「何を相談するか」を決めてこなくてもいい
個別相談というと、少し身構える方もいらっしゃいます。
「自分の悩みを整理してからでないと」
「ある程度、方向性を決めておかないと」
「こんな漠然とした話をしてもいいのだろうか」
いえいえ、そんな心配はいりません。
そもそも、整理できないから相談するのです。
私は、そう思っています。
人は、自分のことを自分が一番よく知っているようで、実はそうでもありません。
特に50代、60代ともなれば、仕事も人生も、いろいろな経験を積み重ねてきています。
成功したこともあれば、失敗したこともある。
うれしかったことも、悔しかったこともある。
その一つひとつが、今の自分をつくっている。
ところが、日々の忙しさの中で、それらをじっくり振り返る機会は意外と少ないものです。
だから、誰かと話してみる。
自分の言葉で語ってみる。
すると、不思議なことに、
「ああ、自分はこんなことを大事にしていたんだ」
「そうか、本当はこうしたかったんだ」
そんな気づきが生まれることがあります。
私が大切にしているのは、まさにこの時間です。
自身も、何度も人生の選択に迷ってきました
少し、私自身のことをお話しします。
私はこれまで、5社の社長を経験してきました。
会社員から経営者になり、起業もしました。
事業再生に取り組み、会社の上場も経験しました。
こう書くと、順調に歩んできたように見えるかもしれません。
でも、決してそんなことはありません。
42歳で起業した会社は、約2年で閉じることになりました。
自分なりに考え、覚悟を決めて始めた事業でしたが、思うようにはいきませんでした。
その後、再び会社員に戻り、事業再生に取り組み、もう一度起業することになります。
その間、何度も自分に問いかけてきました。
「これでよかったのだろうか」
「自分は何をしたいのだろうか」
「これから、どう生きていこうか」
経営の経験があっても、自分の人生の答えが簡単に見つかるわけではありません。
むしろ、経験を重ねるほど、考えることが増えていく。
そんな気がしています。
だから私は、相談に来られた方に、簡単に「こうすればいいですよ」とは言いたくありません。
その人には、その人の人生があります。
大切にしているものも、家族との関係も、これからの希望も違う。
私の経験を正解として押しつけるのではなく、あなた自身の答えを見つけるために活かしたい。
それが、私の個別相談の基本的な姿勢です。
個別相談では、どんなことをするのか
私の相談では、大きく5つの視点を大切にしています。
もちろん、決められた順番どおりに進めるわけではありません。
その方の状況や相談したい内容によって、重点を置くところは変わります。
① まずは、今の気持ちを聴かせていただく
最初にお聴きしたいのは、今の状況と、今感じていることです。
「今の会社に、このままいていいのだろうか」
「定年後も働きたいけれど、何ができるのか分からない」
「いつかは独立したい。でも失敗が怖い」
「これからは、お金だけでなく、やりがいも大切にしたい」
どんな話でも構いません。
きれいにまとめる必要もありません。
途中で話が変わってもいいのです。
話しているうちに、最初に相談しようと思っていたこととは、別のところに本当の悩みがあると気づくこともあります。
まずは、安心して話せること。
ここから始めます。
② これまでの経験を、一緒に振り返る
次に大切にしているのが、経験の棚卸しです。
何をしてきたのか。
どんな困難を乗り越えてきたのか。
人から、どんなことを頼まれてきたのか。
何をしているときに、充実感を覚えたのか。
実は、ここに大きなヒントがあります。
たとえば、長年営業をしてきた方。
本人は「営業しかやってこなかった」と言うかもしれません。
でも、話を聴いていくと、お客様との信頼関係を築く力があったり、後輩の相談に乗ることが得意だったりする。
それは、別の仕事でも活かせる力かもしれません。
自分では当たり前だと思っていることが、誰かにとっては大きな価値になる。
私は、そんな可能性を一緒に見つけたいと思っています。
③ 強みだけでなく、大切にしたいことを整理する
経験や強みが見えてきたら、次は価値観です。
これからも収入をしっかり確保したい。
できれば時間に余裕を持ちたい。
誰かの成長を支える仕事がしたい。
家族との時間を大切にしたい。
社会とのつながりを持ち続けたい。
どれも大切なことです。
ただ、すべてを同じように満たすことは難しいかもしれません。
だからこそ、今の自分は何を大切にしたいのかを考えます。
私がよく思うのは、「何ができるか」と「どう生きたいか」は、必ずしも同じではないということです。
できる仕事だからといって、これからも続けたいとは限りません。
反対に、これまで経験がなくても、これから挑戦したいことがあるかもしれません。
人生後半だからこそ、この違いを大切にしたいものです。
④ これからの選択肢を並べてみる
ここで、ようやく具体的な働き方を考えます。
転職する。
定年後に再就職する。
自分で小さく事業を始める。
これまでの経験を活かして、メンターや相談役になる。
あるいは、今の仕事を続けながら、少しずつ次の準備を進める。
選択肢は、一つではありません。
たとえば、起業に関心があったとしても、すぐに会社を辞める必要はありません。
小さく試しながら、自分に合っているかを確かめる方法もあります。
逆に、起業したいと思っていたけれど、対話を重ねるうちに、実は別の働き方のほうが自分に合っていると気づくこともあるでしょう。
それでいいのです。
大切なのは、起業することでも、転職することでもありません。自分が納得できる選択をすることです。
⑤ 次の一歩を考える
最後は、これから何をしてみるか。
ただし、いきなり大きな目標や立派な計画を立てる必要はありません。
まず、誰かに話を聞いてみる。
自分の経験を書き出してみる。
興味のある分野を調べてみる。
小さな活動を試してみる。
そんなことで十分です。
私は、人生後半の挑戦では、特に「小さく試すこと」が大切だと思っています。
なぜなら、守りたいものもあるからです。
家族、健康、生活、そして自分自身の心の安らぎ。
これらを犠牲にしてまで、無理に挑戦する必要はありません。
できるところから始める。
やってみて、違うと思ったら修正する。
その繰り返しでいいのです。
私が大切にしている「4つのシコウ」
もう一つ、相談の中で大切にしている考え方があります。
それが「4つのシコウ」です。
**嗜好・志向・思考・試行。**
まず、何が好きなのか。何に関心があるのかという「嗜好」。
次に、どこへ向かいたいのか。どんな自分でありたいのかという「志向」。
そして、現実的にどうすれば実現できるのかを考える「思考」。
最後に、小さくやってみる「試行」。
私は、この4つがつながることで、人は自分らしく動き出せるのではないかと思っています。
頭で考えるだけでは、なかなか前に進みません。
かといって、やみくもに行動しても、思うような結果にはつながりにくい。
自分の気持ちを知り、向かいたい方向を考え、方法を整理し、まず試してみる。
そんなプロセスを、一緒に歩んでいきたいのです。
相談したからといって、すぐに答えが出るとは限りません
ここは、正直にお伝えしておきたいことです。
60分お話ししたからといって、人生後半の働き方がすべて決まるわけではありません。
そんなに簡単なことではないと思っています。
ただ、これまで多くの方と対話してきて感じるのは、
答えが出なくても、問いがはっきりするだけで、人は前に進みやすくなるということです。
何となく不安だったことが、具体的な課題になる。
自分には何もないと思っていたけれど、これまでの経験に可能性が見えてくる。
転職するか起業するかで悩んでいたけれど、今はまだ決めなくてもいいと思える。
これも、大切な前進です。
私は、相談の時間を、無理に結論を出すための時間にはしたくありません。
むしろ、自分自身と向き合い、自分の可能性に気づく時間にしたいと思っています。
一人で考えることも大切。でも、一人だけで考えなくてもいい
私自身、これまでの人生で、たくさんの人に支えられてきました。
自分では見えていなかったことを教えてもらったり、厳しい意見をいただいたり。
何気ない一言に、救われたこともあります。
人は、誰かとの関わりの中で、自分を知ることがある。
私は、そう思っています。
家族や友人に相談することも大切です。
でも、近しい関係だからこそ、話しにくいこともあります。
心配をかけたくない。
反対されるかもしれない。
弱いところを見せたくない。
そんなときは、少し距離のある第三者と話すことで、気持ちを整理できることがあります。
誰かに答えを決めてもらうためではありません。
自分自身で、これからを選べるようになるためです。
もし、今のあなたが迷っているなら
50代、60代からの人生は、決して余生ではありません。
私は、むしろ、これまでの経験があるからこそ、面白くなる時期だと思っています。
若い頃のように、何もかもゼロから始める必要はありません。
すでに積み重ねてきたものがあります。
ただ、その価値に自分自身が気づいていないこともある。
そして、これからどう活かしていくかは、まだ決まっていない。
だからこそ、考える意味があるのです。
私も、人生二周目を歩んでいる一人です。
まだまだ、やってみたいことがあります。
人との出会いから、新しい可能性が生まれることも楽しみにしています。
あなたの人生二周目も、あなたらしいものになってほしい。
そのために、私の経験が少しでも役に立つのであれば、こんなにうれしいことはありません。
個別相談について
ココナラでは、今の状況やご希望に合わせて、2つの個別相談サービスをご用意しています。
① まずは、起業への想いや不安を整理したい方へ
「いつかは起業したい。でも、何から始めたらいいのか分からない」
「会社を辞めるのは不安。でも、今のままで終わりたくない」
そんな方に向けた、初回限定の60分オンライン相談です。
まずは気持ちを言葉にしながら、これからの方向性や小さな一歩を一緒に考えます。
▶ [いつかは起業したいけど…その不安をお聴きします]
② 起業か転職か、これからの方向性を具体的に考えたい方へ
「これまでの経験を、どう活かせばいいのか」
「転職と起業、自分に合っているのはどちらだろう」
「今の状況を整理して、具体的な行動につなげたい」
そんな方に向けた個別相談です。
これまでの経験や価値観、4つのシコウを手がかりに、これからの選択肢を一緒に考えていきます。
▶ [起業か転職か?2度起業・5社社長経験者が相談に乗ります]
どちらのサービスも、私があなたの人生の答えを決めるものではありません。
一緒に考え、整理し、あなた自身が納得できる一歩を見つけるための時間です。
相談する内容が、まだまとまっていなくても大丈夫です。
「このままでいいのだろうか」
その気持ちから、お話ししていただければと思います。
人生二周目。これからを決めるのは、これまでの肩書きでも、年齢でもありません。
これから、どう生きたいか。
その問いを、大切にしていきたいものですね。
今日も明るく元気よく。
河村直人