朝倉君の77秒KOを見た後、彼のYoutubeのひとり語りを見たわけだが
現在は寝て記憶は戻っているらしいが、昨日の段階では「死にたい」と口走っ
ていて、パンチドランカー的な徴候が十分みられた。
昔からボクシングを見てるので、朝倉君は格闘家というよりインフルエン
サーとしてみていたが昨日の敗戦の弁は、人間ドラマとして見ると非常に興味
深いので紹介する。
栄枯盛衰。
世の中すべての人や物事には繁栄と衰退がある。
どんなに努力して何かを手に入れても、ちょっとした油断でポロっと
今まであったものがなくなることは人生にはよくあるのだ。
その衝撃を、記憶がないながらも必死に冷静に探し、
第三者視点で客観的に分析して引退をほのめかし
「死んでもいい感じなんだよな、気分的に、このまま」と言った。
格闘技が好きだけどもう勝てないと悟ることと、自分の体に起こっている
ことの恐怖、それ以前にプライドはズタズタであろう。
このような境地や、時間は、勝負師だけに訪れるわけではない。
どんな人にも訪れる。
彼ほど、合理的である程度成功していても、窮地に立たされれば
死を望む。
それが人間だ。
そしてそうした発言には、肉体のダメージが大きく関係している。
彼はパンチドランカーの傾向が見えているので、注意が必要であろう。
しかし毎日働く労働者たちは
パンチドランカー程のダメージは受けてないまでも、本当に健康なのかは甚だ疑問だ。
食生活による栄養不足や運動不足などにより、体が蝕まれていることに気づかずに心療内科に通っても治ることはない。
肉体の健康、心の健康、友達や家族の存在。
大きなイベントがあれば、この3つのバランスは崩れる。
試合後の朝倉未来は自分でバランスを組み立てようと必死だった。
彼は自死することはないだろう。
誰でも予期しない状況は突然訪れる。
その時、死に足を引っ張られ、流されていく人は多い。