占星術において、AIが強い分野
AIは、「情報の検索」や「意味の整理」「文章のまとめ」といった作業がとても得意です。
特に占いの分野では、ネットに散らばる情報を集めたり、天体やカードの一般的な意味をまとめて文章にする作業は、今ではAIでもできるようになりました。
※とはいえ、ホロスコープの細かな計算や、複雑な背景を読み解くことには、まだ苦手な部分も残っているようです。
また、ちょっと悩みを吐き出したいとき、やさしく傾聴してほしいとき、そうした「寄り添われる体験」もAIで満たされることがあります。
では、これからの占いに求められるものって何でしょう?
それはきっと、その人だからこそ伝えられる、不思議な熱量なのだと思います。
占星術に必要な、「クリエイティブな視点」
古代バビロニアからギリシャ時代にかけて、占星術師たちは哲学・医術・詩・神話など、縦横無尽に知を巡らせながら、人の物語を想像し言葉を紡いで、創造的な技術として占星術を扱っていたことがわかります。
その人の話の中にある火・地・風・水の気配を感じ取り、 人生の流れの中でいま、どの部分が固まり、どの部分が息をしていないのかを見つける。
そして、その滞りがそっとほどけていき、心が花鳥風月のように自然に呼吸しはじめるための言葉を星とともに探していくこと。
そんな繊細で熱い眼差しは、再評価されていくのだと思います。
AI時代、最後に人が必要になる理由
AIは事務作業につよく、仕事の上でも頼もしい味方です。
でも、創作の世界では、AI生成のイラストやセリフが完璧でも、どこか物足りなさが残ることがあります。
人間くさい視点を表現できるのは、どこまでいっても、やっぱり人だけなのかもしれません。
私は以前、音楽活動をしていて、作曲や詞を書くことを日常的にしていました。
クリエイティブなことに必ずついてまわる「伝えたいという情熱」や「生みの苦しみ」はその頃に知りました。
そして今の占星術での思考プロセスともよく似ているのです。
その人がこれまでどんな景色を歩き、どんな痛みや歓びを抱え、どんなふうに乗り越えてきたのか…そうした物語を肌で感じながら読み解くからこそ、
AIでは触れられない熱量を、私たちは持つことができる。
AIとともに生きる今、占星術はきっと、原点へと戻っていく。
それは、人の物語を読み取る技術へと再び息を吹き込む流れでもあります。