産土神社鑑定士
開運カウンセラーの
佐藤舞由加です。
今日は8月13日。
多くの地域では、ご先祖様をお迎えする「迎え盆」の日です。
お盆になると、亡くなったお父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、そして、そのずっと先へと続くご先祖様のことを思います。
普段はあまり意識することがなくても、今ここに自分が生きているということは、たくさんの命がつながれてきた、その先にあるものです。
父がいて、母がいて。
その父と母にも、それぞれ父と母がいて。
さらにその先にも、また命をつないでくださった人たちがいる。
そうしてたどっていくと、私たち一人ひとりの命の後ろには、数えきれないほどのご先祖様がおられます。
一つひとつの命がご縁によって結ばれ、幾重にも重なり合いながら、ひとつの大きな曼荼羅を描いています。
数えきれない命が途切れることなくつながってきたからこそ、今の「私」がここにいます。
そう考えると、自分の命は、自分一人だけのものではなく、長い長い命のつながりの中から、今ここへ託された一つの命なのだと感じます。
今日は、ご先祖様に手を合わせるとともに、私たちがいただいた「命」について、少し考えてみたいと思います。
私たちはみんな、お母さんのお腹の中から、この世へ生まれてきました。
善い人も、悪い人も。
人格者と呼ばれる人も、そうでない人も。
今、どのような人生を歩んでいる人であっても、最初はみんな同じです。
お母さんのお腹の中で、へその緒につながれた、小さな命でした。
まだ、善いも悪いもありません。
ただ、この世に生まれようとしている、ひとつの大切な命です。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で、へその緒を通して栄養をいただきながら、少しずつ大きくなっていきます。
自分では、まだ何もできません。
それでも、お母さんに守られながら、この世へ生まれてくる準備をしていきます。
そして、いよいよ迎える誕生の日。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中から、この世界へと生まれ出ます。
それまで、お母さんと赤ちゃんをつないでいたへその緒は切られます。
けれど――
そこで、すべてのつながりが終わるわけではありません。
お母さんのお腹の中で、大切に守り育まれてきた命。
その命が、この世に生まれ落ちたとき、
今度は、お母さんから産土の大神様へと守護がバトンタッチされます。
お腹の中では、お母さんとへその緒でつながっていた。
そして、この世に生まれたとき、産土の大神様と「目には見えない紐」で、あらためて結ばれるのです。
お母さんが、
「この子を、これからどうぞよろしくお願いします」
と、大切に育ててきた命を神様へ託すように。
お母さんとのへその緒は切れても、今度は神様との見えない紐につながれていく。
私たちは、この世に生まれた瞬間から、決してひとりになるわけではないのです。
日本に生を受けた私たちには、一人ひとり、生まれたときから生涯にわたってお守りくださる神様がおられます。
その、生まれたときからあなたと深いご縁で結ばれている守護神が、産土の大神様です。
産土の大神様は、この世に生まれた瞬間から、人生を終える最後の瞬間まで、あなたとともにいてくださいます。
人生が順調なときも。
苦しいときも。
道に迷ったときも。
自分自身を見失ってしまったときも。
ずっと、あなたとつながっています。
そして、この世での役目を終えた後も、その魂を導いてくださる存在です。
生まれてから、この世を去るときまで。
そして、その先まで。
それほど深い絆で結ばれているのが、産土の大神様なのです。
産土の大神様と私たちを生まれた時に結んだその紐は
目で見ることも、手で触れることもできません。
しかし、あなたが産土の大神様を知らなかったときも、その紐はずっとつながっていました。
ただ、その紐の太さは、誰もが同じというわけではありません。
細い紐の人もいれば、太い紐の人もいます。
細くても、ご縁がないわけではありません。
神様とは、ちゃんとつながっています。
そして、その見えない紐は、自分自身で少しずつ太く、強く育てていくことができるのです。
一本の細い糸に、また一本。
さらに一本。
何本もの糸をより合わせていけば、やがて太く頑丈な紐になります。
人が道を踏み外し、危険な方向へ進み、とうとう崖っぷちに立ってしまったとき。
神様は、そのつながっている紐を引っ張って、本来の道へ戻そうとしてくださいます。
「そちらへ行ってはいけませんよ」
「こちらへ戻りなさい」
と。
けれど、その紐があまりにも細かったらどうでしょう。
神様が一生懸命こちらへ引っ張ってくださっても、その力に耐えられず、途中でプツンと切れてしまうかもしれません。
では、どうしたら神様との見えない紐を太くしていくことができるのでしょうか。
その大切な一つが、自分の産土神社へ参拝することです。ここがスタートラインになります。
産土の大神様のもとへ、自分から足を運ぶ。
そして、
一度だけではなく、何度も足を運び、神様を思い、感謝をお伝えし、開運を願う。
それは、細い糸を一本、また一本とより合わせていく。
少しずつ、神様との見えない紐が太く、強くなっていきます。
その太くなった紐はあなたの「志」に応じてお働きくださるのです。
自分は、どのように生きていきたいのか。
いただいた命を、何のために使っていきたいのか。
自分にできることは何なのか。
ですから、
「もっと強く守ってください」
「もっと運を良くしてください」
「もっと追い風を吹かせてください」
と、神様に求めるだけではなく、自分自身も、それに見合う人間へと成長していかなければなりません。
以前の記事でも書きましたが、この世界には、同種のもの同士が引き合うという磁石の法則があります。
それは、人と人との間だけではありません。
人と神様との関係にも、同じことがいえるのです。
感謝を忘れない。
人を大切にする。
いただいたご縁を大切にする。
自分の天命、役割を果たす。
そして、自分の志に向かって誠実に生きていく。
そうして自分自身が成長していくことで、神様との絆もまた深まっていきます。
受け継いだ命を、どう生きるか
今日は、ご先祖様をお迎えする迎え盆。
ご先祖様から、お父さん、お母さんへ。
そして、私たちへ。
その長い命のつながりの中で、今、自分に一つの命が託されています。
だからこそ、お盆は、ご先祖様に手を合わせるだけではなく、
「いただいたこの命を、私はこれからどう生きていくのだろう」
と考えてみる時間でもよいのではないでしょうか。
神様に何かをしていただくことばかりを求めるのではなく、
神様とともに、自分自身も成長していく。
今日は少しだけ、ご先祖様に手を合わせながら、
「命をつないでくださって、ありがとうございます」と感謝し、
そして、産土の大神様へ、
「今日までお守りいただき、ありがとうございます」
そんな感謝をお伝えしてみてはいかがでしょうか。