オープンソースの活用

記事
IT・テクノロジー

オープンソースの活用

オープンソースのモジュールを利用すると、自分でコーディングする部分が少なくなるため効率的に開発ができます。


オープンソースの活用
インターネットで簡単にモジュールを公開できるようになったおかげで、活用可能なオープンソースも豊富になって、最小限のコーディングで高機能なアプリを簡単に開発できるようになっています。

色々なアプリで共通に利用されるような機能の多くは、オープンソースで開発されたモジュールが公開されていて、使用条件によるものもありますが誰でも簡単に自分のプログラムに組み込む事ができるため、開発を効率化するのに役立ちます。

これも「やる事を減らす」方法の一つとして開発の際に利用できる項目の一つになります。

利用の方法はいろいろあります
オープンソースの利用方法は、その公開方法によっていろいろあります。 広く利用されている GitHub などで全てのソースコードを公開している場合は、開発環境を自分の開発用の PC にコピーする事で、基本的にオリジナルの開発者とほぼ同じ開発環境を簡単に作る事ができます。

またモジュールの組み込みには、パッケージマネージャー(パッケージ管理アプリ)と呼ばれるアプリがいろいろ公開されていて、パッケージマネージャーを利用して、自分の開発環境に簡単に組み込めるような仕組みも発達しています。「npm」とか「pip」などは、よく利用されているパッケージマネージャーです。

オープンソース利用の利点
オープンソースなどの公開されているモジュールを活用すると、全ての機能を自分で作らなくても、高機能のアプリの実現が短期間でできるという大きな利点があります。

通常、プログラミング言語を学習しただけでは、基本的な機能のプログラムでも簡単には書けない場合が多いのが現実です。例えば、ネットワーク経由でデータを送ったり、受け取ったりするような機能を自分自身で実装する場合には、プログラミング言語だけではなく、ネットワーク分野の知識が必要になりますが、すでに書かれたモジュールを活用すれば、ネットワークの詳細を知らなくても、ネットワークのアクセスの機能を組み込む事が可能になります。

また、プログラムを最初に書くと思い通りに動作しない場合も多く、見かけ状は動作している様でも、細かい点をテストすると上手く動かない場合もあって、検証とデバッグが必要になります。特定の機能の検証やデバッグだけでも時間を取られる場合が多いので、そうした時間を節約できるのも大きな魅力です。

利用時の注意は?
こうした公開されているモジュールを利用する場合には注意すべき点が幾つかあります。

趣味、つまり商用目的以外で利用する場合には、通常は余り問題になることはありませんが、商用目的の場合には、ライセンスの内容をきちんと理解しておく必要があります。商用利用が可能なのかとか、ソースコードの変更に関するルールや制限や、再配布の条件など、開発しているプログラムの条件と合わせて問題がないかをきちんとする必要があります。

こうした、ライセンスの問題がクリアになればオープンソースはとても便利な道具になります。 ただし、ソースコードが公開されている場合でも、実際のプログラムの中身を理解するのは初心者には難しい場合が多くなるので、何か問題が起きた場合のデバッグはちょっと大変になる場合があります。利用方法が、多くの人が使う形での利用の場合、問題があるケースは少ないと言えますが、ちょっと特殊な使い方をする場合には固有の問題が起きる場合も多くデバッグが大変になる場合があります。

そうした事を考えると、最初はモジュールをそのまま使うことで学習する範囲を限定して必要な項目から学習するのに利用するのが便利ですが、よく利用する機能については、時間に余裕ができた時に中身の詳細を勉強して理解を深めておくと、モジュールを含めたデバッグをする際には役に立ちます。また、そうすることでよりシニアのエンジニアとして成長していく事が可能になります。

まとめ
ソフトウエアの開発も、豊富な機能がオープンソースとして公開されるようになって、機能の部品化が進んでいます。共通で利用するような機能の殆どがすでに、オープンソースとして実装されている場合が多く、ソフトウエアの世界でも部品化が進んでいます。

従来は、専門的な知識が必要だった機能も公開されているモジュールを利用すれば、専門知識の学習をしなくても、機能を開発しているプログラムに簡単に組み込めるようになっています。従って、プログラミングの学習も、基本的なプログラミング言語の学習をすれば、こうしたモジュールを呼び出すことで、最小限の学習で本格的なプログラムが作れるようになっています。

利用時に注意することは、ライセンスの内容をよく理解した上で利用する事が重要です。商用利用したり、作成したプログラムを再配布したりする場合には注意が必要になります。

また、最初はモジュールを利用して時間を有効に使うことは重要ですが、ソフトウエアエンジニアとして成長するためには単に使うだけではなく、中身を理解して専門知識を身につけることも重要です。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す